2020-08-26

過去ログ:2006年12月11日〜2006年12月12日

ビクトリア58日目:クリニックに行きました。
2006年12月11日月曜日


 昨日の書き込みで宣言したとおり、今日、walk-in clinicに行きました。 午前中に住所を頼りに行ってみたのですが、とても混んでいたのでもう少し後にしようと思い、午後1時頃に再度出向きました。 そうしたら午前中と同じ位混んでました(笑)。 仕方ないので中に入り、体調が悪いので医者に診てもらいたいことを告げました。 住所や名前、電話番号を聞かれ、「それじゃ、待ち時間は今から約1時間30分です」と言われました。 な、なんと長い待ち時間!!(笑)。 どうやら風邪がはやっているらしく、結構たくさんの患者がいるようです。 「マスターカードは使えますか?」と聞くと、「いえ、キャッシュだけです」と言われました(涙)。 仕方ないのでATMに行って新生銀行の口座から100ドルおろしました。 受付の女性の話では、特に特別な検査をしない限り、診察料は65ドルになるだろうとのことでした。 ATMに寄ったついでにTown OfficeにあるICBCのオフィスに行きました(ちなみにSidneyは厳密にはCityではなく、Townのようです。 いまだによくわかりませんが・・・)。 ICBCは免許証を発行したり、車の保険を扱うオフィスです。 残念ながら僕がいった時間帯はランチアワーらしく、誰もいませんでした。 仕方ないのでまたwalk-in clinicに戻りました。 待合室で雑誌を読んで時間つぶしです。 しばらく待つとようやく僕の名前が呼ばれました。 まずは体温を計ってもらい、アレルギーがあるか、今薬を飲んでいるかなどを聞かれました。 それからまた待合室で待ちます。 10分くらいするとまた呼ばれ、ようやく医者と会うことになりました。 女性の比較的若いお医者さんで、症状を説明すると耳の中を見て、喉を見て、聴診器で心臓や肺の音をチェックしてくれました。 どんな診断がでるかわくわくしていると、「う〜ん、多分普通の風邪でしょう」とのこと。 おっとっと(笑)。 普通の診察結果でちょっと残念(笑)。 「処方箋の薬とかは?」と聞くと、「要らないでしょう。 普通の薬を飲んでください」とのこと。 あっそ〜ですか(笑)。 普通の症状だから、治るまでには10〜14日くらいはかかるかもしれないですねとのこと。 その間耐えろというのが診断結果でした(笑)。 なにはともあれ、たいしたことがないことが証明されたので気分よくクリニックを出ました。 診察料は65ドルでした。 レシートや診断書をもらってAIU保険のオフィスに送る用意をします。 クリニックのあとはICBCに再度行きました。 今度は人がいたので、車を買いたいので保険料を知りたいということを告げました。 「免許をとってどれくらい?」と聞かれたので、「カナダに来たばっかりなので2ヶ月ほどです・・・」と告げました。 「無事故歴は?」と聞かれたので、「日本では2年ほど無事故でしたが、記録はないです」といいました。 「残念ね〜、あれば10%位は掛け金が安くなるのに」とのこと。 んまあ、仕方ないです。 例として1980年式トヨタのターセルを購入した場合の保険料を計算してもらったら、約12万円/1年とのこと。 んまあ、そんなもんか。 年齢はまったく関係ないみたいです。 一番ベーシックなプランでこのくらいだそうです。 日本からカナダに来られる方は自動車保険の無事故歴を英訳したものを保険会社からもらってきたほうがいいですよ〜! とりあえずはこれでだいたいの費用の目処がたったので、これからもう少し車を検討するかどうかを考えようと思います。


 今日はまたもや強烈な低気圧が接近していて、強風警報が出されました。 その風の影響で大家のブライアンとスーザン(奥さん)が住んでいる家(僕が住んでいる家の裏にあります)の屋根に張ってあったシートが吹き飛ばされ、垣根のフェンスが一部壊れました。 さっきスーザンにあったら、「大きなダメージよ〜」って落ち込んでました。 かわいそうに・・・

 明日は12時からフライトの予定ですが、インストラクターからの連絡がないのでどうなることやら。 それに風が相変わらず強そうな予報なので、状況によっては飛べないかもしれません。 とりあえず飛ぶつもりで用意をします。

 今日の写真は近くの通りにある電力会社の電力調整かなにかにつかうボックスです。 感電注意の絵があまりにもリアルで面白かったのでパシャリとやってしまいました。 ちなみにBC州は水力発電が主な電力供給源らしく、電気のことを「hydro=ハイドロ」と呼びます。 アパート探しのときに、「includes hydro」と書いてあっても、決して水道料込みというわけではなく、電気代込みという意味だそうです。 BC州特有の言葉のようです。

 

 ではまた明日。

 

(つづく)

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ビクトリア59日目:引き続き計器飛行練習中。
2006年12月12日火曜日

 今朝は昨日の天気が嘘のように穏やかな朝でした。 それでも風はやや強め。 今日のフライトはどうなるかと思いながらいつものように散歩です。 ビーチに着くと、昨日の大風に打ち上げられた流木があちらこちらに散乱しています。 なかには直径1メートル以上はある大木もあります。 いったいどこから流れて来たのか・・・ 流木アーティストがいればウハウハ言うような数の流木です。 僕にとってはただのゴミですが(笑)。

 正午頃になってもインストラクターから連絡がなかったので僕から電話をしました。 そして午後2時からフライトをすることに。 昼食を済ませて久しぶりにクラブに自転車で向かいます。 気温もそれほど低くなく快適です。 クラブについてZSCという機体のウォークアラウンドをします。 トランスポンダーコードを取得してインストラクターと落ち合います。 なんでもインストラクターが昨日僕に電話をしてくれていたそうです。 僕は全然気づきませんでした。 ごめんなさい! 今日は西のほうを見るとTCU(積乱雲)のような雲の層が見えます。 なので、てっきり東に行くのかな〜と思って「Local East」と言ってグランドコントロールにコールしたら、インストラクターが「東ではなくて西に行きましょ」と言いました。 おっとっと(笑)。 再度グランドにコールしてやっぱりlocal westに行きますと伝えます。 ここで感が鋭い人は、「なんでいきなりグランド? 最初はクリアランスデリバリーにコンタクトするんでないの?」と思ったでしょう。 今日はATISを聞いたら、「Clearance Delivery 126.4 is not in use」となっていました。 そのため、最初のステップを飛ばしてその次のステップのグランドにコンタクトするわけです。 話す相手は違いますが、言う内容は同じです。 今日は滑走路13という、普段はあんまり使わない滑走路の途中からの離陸となりました。 以前13から離陸したときは、一番端(threshold=シュレスホルド)までタクシーしましたが、滑走路の途中からでも十分な滑走距離が得られるため、途中から離陸することにしました(選択権はパイロットにあります)。 滑走路13を離陸すると、すぐ正面に小高い丘があります。 離陸後にちゃんと上昇しないとこの丘にぶつかります(笑)。 この理由で、滑走路13は夜は使えないようです(暗くて危ないから)。 タワーから、「Fly Shawningan Lake Departure」と言われます。 Shawingan Lake(ショーニンガンレイク)というのはその名のとおり湖で、ビクトリア空港周辺のデパーチャーポイントに指定されている湖です。 つまり、「Shawningan Lake Departure」は「離陸後Shawningan Lakeに向かって飛んで行け」という意味です。 Shawningan Lakeに向かって飛んでいると、今度は「Fly direct to Cowichan」と言われます。 どうやらトラフィックとの干渉の可能性がなくなったので、Local westへ直接向かうためのデパーチャーポイントであるカウチンへ舵を取れという指示だったようです。 今日の空は結構荒れていました。 風も強め(10ノット以上)で、飛んでいても押し流されていたようです。 今日も計器飛行の練習だったのでカウチン周辺でフードを付けました。 ちょうどその頃タワーから、「ZSC, radar service terminated, cleared en route」という声がかかります。 どういうことかと言うと、「ビクトリアタワーのコントロールゾーンを出たのでレーダーサービスは終了します。そのまま飛行を続けてください」という意味です。 こういわれたら、「ZSC」とだけいってacknowledgeします。 これはコントロールゾーンを出るときは必ず言われます。 無線を聞いていると頻繁に聞こえてくるフレーズです。

 フード装着後はrate one turnよりも角度が強いミディアムターン(角度30°?)のターンをしたり、速度を指定されてのクライミングターン(上昇+旋回)や速度と降下率を指定されてのディセンディングターン(下降+旋回)を行いました。 今日は気流が乱れていたのですぐに高度が外れます。 しばらくフライトしていなかったので感が鈍ったというのもあるかもしれません。 すぐにインストラクターから「watch your altitude!」の声が飛びます(笑)。 シャイな僕はゆっくりとスムーズに高度を調整しようとしますが、インストラクターは迅速に高度をもとに戻してほしいようです。 高度を守ることはとても大切ですから、当然だと思います。 次回からはもう少し迅速にやるように心がけようと思います。 

 ローカルウェストでのエアワークを終えて空港に戻ります。 滑走路13へのstraight-inアプローチを指示されました。 Straight-inは文字通り直接進入するという意味です。 ほとんどの場合は空港に接近するとdownwindやbaseからサーキットに進入するように指示されます。 ですが、タワーとの交信の時点で既に滑走路の延長線上にいたり、そのポイントに近いところを飛行している場合はタワーはストレートインを許可する場合があります。 ということで、遠い位置から滑走路に直接進入する方向に向かって飛行を続けます。 僕がsoft-field landingが苦手なのは皆さんご存知の通りですね(笑)。 今日はインストラクターに手本を見せてもらいました。 風の影響があって100%のランディングではなかったものの、僕よりは上手です。 当たり前ですが(笑)。 その後タッチアンドゴーで再度離陸します。 雲が低くかかっていたので雲の中を飛行するような形でサーキットを飛び、今度は僕がsoft-field landingをやります。 滑走路に進入して、滑走路の1メーター上空で水平飛行に移るまではよかったのですが、今日もフレアのタイミングが少し早過ぎました。 フラップがすべて降りていると翼は普段よりも多くの揚力を発生します。 ですので、ほんの少しだけ機首を上げるだけでも揚力が増してすぐに上昇してしまいます。 なのでスピードが落ちて機体が地面に落ち始めたくらいにすこ〜しずつノーズを上げるとフレアとタッチダウンがきれいに決まるようです。 また練習したいと思います。

 明日は夕方5時からのフライトです。 ここビクトリアの最近の日の入り時刻は4時過ぎです。 ですから、明日はいよいよnight flying(夜間飛行)に挑戦です! はらはらわくわくという感じです。 初めてなのでうまくいきっこないでしょうが、少なくとも綺麗な空港のライトを楽しみたいと思います(笑)。

 

 今日の写真はビクトリアフライングクラブ周辺の空港敷地内にあるAviation Museum(航空博物館)の写真です。 あるのは知っていたのですが、行ったことはまだなかったので、今日の訓練後に行ってみたら、午後3時で閉館でした(涙)。 また次回行ってみようと思います。 博物館の前には軍隊のヘリと思われる機体がおかれています。 ローターは折り畳まれていますので、空母などに艦載される機体なのかもしれません。

 

 今日はフライト後にドラッグストアにも行きました。 ドラッグストア内に郵便局があるので郵便を2通出しにいきました。 1通はANA行きです。 以前マイレージの事後申請をしたら、「お客様番号が未記入でしたので事後登録できませんでした」といって僕がだいぶ前に送った郵便がそっくりそのまま返送されてきました。 それくらい調べりゃわかるだろ〜〜〜!(怒)。 2通目はカナダにあるAIU保険のオフィスに医療費の払い戻しの請求です。 ドラッグストアのあとはフィットネスジムに行ってきました。 メンバー登録をする前に施設を見たかったので、店員の人に中を案内してもらいました。 僕がやりたいエアロバイク(スピンホイール)があったのと、シャワーもあってフリーウェイトもあるので、会員になるつもりです。 3ヶ月で99ドル。 あと1ドル追加すれば4ヶ月間メンバーになれるそうです(笑)。 今週末までに登録をすれば4ヶ月100ドル(税込み116ドル)でいいようです。 フライトの後にフィットネスジムで汗を流すというのは悪くないでしょう! 自転車からかなりの期間は慣れてしまったので、ジムで運動をして春先までに元のスタミナ(とはいってもたいしたことはありませんが)まで戻したいと思います。 こちらのエアロバイクのペダルはクリート(SPD)対応なので、自転車用のシューズを持って行けば実際の自転車のような感覚でペダリングできます。 マニアックすぎてすみません(笑)

  ではまた!

  

(つづく)

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【編集後記】

海外で体調を崩すとかなり心細いものです。これまでのカナダ生活の中で何度となく風邪を引いたりしましたが、日本と違ってこちらでは普通の風邪では病院に行くことはほぼありません。そして、ホームドクターがいないとなると、今回のようにウォークインクリニックでめちゃくちゃ待たされるのが分かっているから行く気も失せます。カナダ人の中にはずる賢い人もいて、どうしても待ちたくない場合にはERに行くなんていう人もいます。日本と違って診察毎に診療費用を払う必要はありません(州政府の健康保険に入っていれば)。そのため、大したことでなくても病院にかかる人もいたりして、本当に医者に診てもらう必要がある人が診察を受けれないこともあります。救急で搬送されたのに医者に診てもらうまで通路で待たされるなんていうことが起こりうるのです。僕は日本の医療のほうが好きです。

BC州では電気のことをハイドロというのは上記の通りですが、今住んでいるケベック州も同じくハイドロです。ただし、こちらではフランス語なので「イドロ」になります(Hはフランス語では発音しないため)。こちらも水資源が豊かなため、ダムなどで発電しているようです。


(つづく)

 

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