2007-06-18

ビクトリア246日目:教官証明グランドブリーフィング。




 今日は午前10時からクラブで教官証明資格を取るためのプログラムのグランドブリーフィングがありました。 クラブに行くと、ディスパッチャーのシャノンに、「土日、一日中働きたくない?」と聞かれました。 果たしてなんのことを言っているのか分からなかったのですが、話を聞くとクラブの会計を担当しているキャシーのお父さんが、彼が所有している船の胴体を塗装したり磨き上げたりするのを手伝ってくれる人を探しているということでした。 土日は僕はラインクルーの午前中のシフトに入っているので、「一日中」というのは「ラインクルーのバイトが終わってから船のほうを手伝ってくれない?」ということだというのがようやく理解できました。 なんでも、キャシーのお父さんは腰を傷めたらしく、前屈みができないのでどうしても船の世話を自分一人ではできないそうです。 でも、船は水から上げないといけないらしく、そこでクラブのラインクルーの連中にお願いしようということになったらしいです。 そこそこ良いお小遣い稼ぎになるようだし、キャシーとはまだあまり話したことがなかったのでこれが良い機会だと思い、船の手伝いをすることにしました。 どうも最近は肉体労働をする機会が多いように思います(笑)。 
 そういえば、今日、大家のブライアンが突然、「スーザンには内緒だからな!」といって僕にお金をくれました。 「これはなに?」と聞くと、一昨日の引っ越しを手伝ったお礼ということでした。 これには驚きましたが、とても嬉しかったです。 お金をもらったことがうれしかったのではなくて、僕が手伝ったことに感謝をしてくれていたということを知ることができたことが嬉しかったのです。 バイト代の代わりとしておいしい食事をご馳走になったのに、さらにお駄賃までもらうというのはちょっと恐縮してしまいましたが、こういうふうに彼が思っていてくれたことはうれしいサプライズでした。
 さて、クラブでは午前10時からチーフインストラクターと合流して早速ブリーフィングが始まりました。 まずは僕と一緒に教官証明を取る予定のマイクを紹介されました。 「どっかで見た顔だな?」と思っていたら、彼はMulti-IFRの免許のプログラムをPro IFRの教官とやっていた学生で、以前にPilot Kioskで天気を確認していたときに少し話しをしたことがあった子でした。 マイクはアジア系のカナダ人のようで、ビクトリアに来る前は奇遇にもサスカトゥーンに住んでいたそうです。 驚いたことに、彼は僕のサスカトゥーン時代の教官とフライトスクールを知っていました! そのことでブリーフィング後にいろんな話ができました。 いや〜、改めて思いますが航空業界は狭いです。 彼はとても感じがよい学生なので一緒に訓練を受けていくのが楽しみです。
 ブリーフィングでは、これからどういう流れで訓練を進めていくか、教官証明の訓練にはどういうことが求められるかなどが説明されました。 教官になる素質はすべての人間にあるわけではないとのことで、最初の10時間の訓練が終わった段階でチーフが僕達それぞれに素質があるかどうかを単刀直入に教えてくれるそうです(汗)。 素質がないのに高いお金をかけて訓練をするよりも、他の方向に進んでそちらに投資したほうがよいこともあるからという親切心からだそうです。 実際に彼が以前に受け持った学生の一人は教官としての素質がなかったので、教官を目指すことを断念したほうが良いと説得したそうです。 そこで、その学生に「他にはどんなパイロットの職業に興味がある?」を聞いたら彼は「フロート機に興味がある」と答えたそうです。 そしてその学生はそのまま水上飛行機のコースに進み、今ではこちらでかなり大規模な事業を展開しているフロート専門会社のチーフパイロットをしているそうです。 人生、どこでどんな転機が待ち受けているか分からないものです。 僕もこれからどうなるのかは今の時点ではさっぱり分かりません。
 今日、新しい教科書を購入しました。 それを読んでいるととても面白いです。 今までサスカトゥーン時代の教官達が僕がPPLを取っているときになぜああいうふうに教えたのかとか、どうしてああいう流れで訓練を進めていったのかということが少しずつ理解できるようになってきました。 また、VFCの教官達(特にチーフやアシスタントチーフあたりの教官)がどうして学生を上手に褒めるのかということも少しではありますが理解できるようになりました。 細かい説明は省略しますが、教官の教え方の裏側にはいろんなロジックが隠されているようです。 今までは「飛行機を飛ばす」という、どちらかというと理系的な頭が求められる訓練でしたが、これからは「パイロットという人間を育てる」という文系的な頭が求められるように思います。 当然ながら英語で教えることになりますので、高い英語力が求められ
るのは言うまでもありません。 こちらもより一層努力していくつもりです。
 ブリーフィングの後はバインダーや見出しなどを買いにStaples(文房具屋)まで行ってきました。 さらに、Flight Training Manualという冊子をノートのようにリングを使ってバインドしてもらうために本を加工してくれるお店(シドニーのダウンタウン)にも行ってきました。 これはチーフが勧めてくれたことで、スパイラルリングに加工すれば教科書を卓上で開いたままにしておくときに便利ということで、僕もそれを参考にしようと思って加工してもらってきました。 行ったのは職人のお店のようなところで、たった300円ほどで加工してくれました。 ノートの端にリングを通す道具を巧みに操る姿は見ていてとても興味深かったです。 
 
 明日も朝8時からブリーフィングがあります。 僕はまだCPLが終わっていないので教官証明の飛行訓練はまだ開始できませんが、CPLを取り終えたらすぐに右側の席に座って飛ぶチェックライドが待っています。 いつもは左に座って操縦しているので、右から操縦するのは最初はぎこちなく感じると思います。 明日はブリーフィングの後は眼科に行ってきます。 なんと言われるかちょっと怖いです・・・(汗)。

 今日の写真はクランブルックからレベルストークに向かう途中の山岳地帯の景色です。 だいぶ融けてはいたものの、まだまだ山岳地帯には雪が残っていますし、途中で雪が降ってきたりもしていました。 カナダの自然はやはりすごいです。

 ではまた明日。


(つづく)

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