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2007-12-22

ビクトリア432日目:まだです。



 タイトルのとおり、ワークパーミットはまだ届いていません。 今日は金曜日。 もうそろそろクリスマス休暇の時期ですから、お役所もきっと休みだと思います。 どうやら年内にワークパーミットが届くことはないようです。 悔しいですが、どうしようもありません。 やれることはやりましたから、あとはもうちょっとだけ待つのみです。 もうちょっと、そう、あともうちょっとだけ。 
 ワークパーミットは届かないのに、この前トランスポートカナダから郵便が届きました。 なにかな〜と思って開いてみたら、航空身体証明書の更新をしたときの処理費用だということで55ドル(50ドルだったかな?)の請求が届いていました。 同じお役所関係でも、お金となると異常なほど処理速度が速い。 これがカナダのやり方みたいです(笑)。 ということで、今日の写真は僕の航空身体証明書(通称「メディカル」)です。 右上の番号が僕のライセンスナンバーです。 こうやって見ると「4」と「9」が多いですよね・・・。 なんか縁起が悪いような気がしないこともないです(笑)。
 昨日クラブで教官のスティーブと話をする機会がありました。 スティーブはバンクーバーのバウンダリーベイ空港にあるPro IFRというフライトスクールのビクトリア校でMulti-IFRを教えている教官です。 彼は僕を見るたびに僕の名前を叫んでくれる、とても陽気で男前な教官です。 彼に今後のことを尋ねてみたら、どうやらもう少ししたら次のステップに行くようです。 彼曰く、カナダの航空業界は今えらいことになっているらしく、パイロットの数が足りなくて本当に深刻な問題になりつつあるそうです。 そんな記事がウォールストリートジャーナルかエコノミストに掲載されていたんだとか。 パイロットである我々にとっては願ってもないチャンスが到来しているようです。 スティーブは国際線とかには興味がなくて、短距離路線を飛ぶエアラインに行きたいそうです。 彼は今35歳。 僕が来年30歳になることを話したら、「僕は32から(教官を)始めたんだよ。 なんにも心配いらないさ!」と爽やかに教えてくれました。 遅く始めたからこそできることというのがあるんだそうです。 若いときには分からなかったことや、人生経験を積んだからこそ理解できること。 そんなことがパイロットの業界でも多いそうです。 彼の言葉にはいつも励まされています。 そういえば、今後、エアバスの飛行機を飛ばす人のことは「パイロット」とは呼ばないんだとか。 飛行機は自動で飛ぶから、コンピューターなどがちゃんと作動しているかを確認するだけの「システムマネージャー」とかなんとかという肩書きの人が乗務することになるんだそうです。 いずれ飛行機の操縦なんか知らなくても飛行機を飛ばすことができる日が来るのかもしれません。 
 昨日、アシスタントチーフのマーセルからメールが来て、2月にまたグランドスクールを教えることになりました。 2月上旬にCPLのグランドスクール、下旬にPPLのグランドスクールを教えます。 PPLはこの前とほぼ同じことをやれるので下準備などもさほど必要ないですが、CPLのほうはまた一からスタートになるので、明日からその準備を始めようと思っています。 基本的にはCPLの筆記試験はPPLの試験のより深い知識を求められるだけで、出題範囲的にはそんなに大差ありません。 なので、グランドスクールのレクチャーにはPPL筆記試験時の復習的な内容を多く盛り込んでいく予定です。 自分自身、CPLレベルの筆記試験の内容は忘れてしまっているところがあるので、また勉強しながら準備を進めることになりそうです。 パイロットである以上、勉強が終わることはありません!

 それではまた。


(つづく)
 

2007-10-30

ビクトリア379日目:がっかり。



 今日は午前中にコンピューターをいじっていたらあっという間にお昼になってしまいました。 お昼過ぎからは大家のブライアンがビクトリアまでボートのトレーラーを見に行くから一緒に来ないかと誘われて出かけました。 ちょうど出かける前にブライアンが「お前が待ちかねていたもの(つまりビザ)が届いたぞ!」というので封筒を受け取ってみてみたらビザではなくてトランスポートカナダから届いたライセンスでした(笑)。 それが今日の写真です。 本当ならもちろんうれしいのですが、今欲しいのは新しいライセンスでなくてビザです! ということで、ちょっとがっかりしましたが、ライセンスに「Class 4 Instructor Rating」という言葉が入ったのがちょっとだけうれしいです。 今回の免許から「Language Proficiency - English(言語運用能力ー英語)」という言葉が入るようになったことに気がつきました。 近いうちに外国人パイロットには英語能力試験の受験が義務づけられるという話をだいぶ前から聞いていますが、その影響でこの文言が追加されたんだと思います。 既にライセンスを保持している人は英語能力があると見なされるのだと思います。 実際にどのような試験が課されるのか興味があります。
 ビクトリアでボートのトレーラーを見てから、ダウンタウンで下ろしてもらいました。 久しぶりにビクトリアのカフェにいったり、MEC(アウトドアストア)にいったりしました。 以前に行ったファンタンアレー(チャイナタウンにある狭い通り)にも行ってきました。 写真を撮ったので明日にでも載せるつもりです。 結局なにも買いませんでしたが、よい気分転換になりました。 久しぶりにバスに乗って帰ってきました。 ビクトリアは本当に若者が多くてびっくりです(笑)。 いつも平均年齢が高いシドニーの町に住んでいるからそう思います。

 明日は朝はバイトで、午後からは自転車に乗ろうかと思っています。 今週末の本土旅行に向けていろんな方にメール連絡をさせてもらっています。 なるべく多くの方々とお会いしたいと思っています。 今のところ、金曜日に出発し、本土のモーテルまたは車中で一泊、その後チリワック・ホープ方面に向かい、フレーザー川を北上して以前行ったリロエットまで行き、そこから西に向かってスクウォミッシュ、ウィスラー、ハウサウンド方面に抜けてバンクーバーに戻ってくるつもりです。 車はすこぶる快調なので長いドライブが楽しみです。

 ではまた明日。


(つづく)

2007-10-24

ビクトリア373日目(その2):フライトテスト。



 おかげさまで教官証明のフライトテストに無事合格しました。 今日、教官になるという夢をようやく達成しました。 ここまでの道のりは長かったですが、振り返ってみるとあっという間だったという気もします。 ここに来るまでにはいろんな壁がありましたが、母親や友人、前の職場の方々、VFCの教官の方々やパイロット仲間からの励ましに支えられてなんとか目標に到達できました。 本当にありがとうございました。
 
 フライトテストですが、試験開始直前にいくつかのハプニングがありました。 まず、今日来る予定だった試験官が来れないという電話連絡が試験開始予定の10時にクラブに入りました。 そして、「ジムという別の教官を派遣するからね」ということになりました。 さらにその30分後、また電話が入りました。 「ビクトリアに行くための飛行機がないからビクトリアには行けない」という連絡でした(汗・焦)。 「バウンダリーベイまで来れればフライトテストをやってあげるけど」ということでした。 バウンダリーベイはカナダ本土の空港です。 どうしても今日フライトテストをやってしまいたかったので、本当はいやではありましたがバウンダリーベイに行くことにしました。 急いでフライトテストに必要な小道具などを掻き集め、鞄に押し込んでバウンダリーベイ行きの用意を始めました。 慣れない空港や空域での試験は本当はさけたかったですし、ずっとビクトリアで試験ができると聞いていたのでバウンダリーベイ周辺のエリアの下調べは一切していませんでした。 急いでチャートを見て、CFSを見て、チーフインストラクターのグラムから30秒ほどで空域について教えてもらい、他の教官たちにもいろいろと空域についてのアドバイスをもらいました。 燃料を多めに積み、フライトプランをファイルし、いざ出発となりました。 
 今日のお天気は最高でした。 久しぶりに青い空と高い雲が見えました。 海を超えているときに、「果たして帰り道は笑顔でフライトしているか、それとも悔し涙を浮かべてフライトしているか、どっちになるだろう?」なんてことを考えながらバウンダリーベイに向かいました。
 バウンダリーベイに着陸し、Pacific Flying Clubというところに向かうと、ちょうど電話がなりました。 留守電があって、それを聞いたらクラブの教官からで、「ジム(試験官)がお前を待っているぞ!」という伝言がありました。 それを聞きながら歩いていたら目の前にジムが現れました。 そこそこ年配の、一見愛想がない感じの男性でした。 挨拶を軽くし、すぐに教室に入りました。
 まずは書類を検査し、すべてに問題がないことを確認してからフライトテストの流れの説明に入りました そしていくつか口頭質問がありました。 なかなか答えにくい質問を出してきました。 やや焦り気味ではありましたが、もっている知識をすべて出して答えきりました。 そして肝心のブリーフィングの内容は「Deversion」を教えろということでした。 ディバージョンとは、天候悪化などの場合に目的地とは違う空港に向かう手順のことです。 これには焦りました。 なんせ、まさかdiversionなんていわれると思っていませんでしたから(汗)。 ストールやスローフライト、range and endurance等の、もっと初歩的で“重要”な内容を教えるように指示されると勝手に思っていたので、ディバージョンといわれたときにはかなりびっくりしました。 ジムは教室を後にして、15分後にもどってきました。 僕はその15分でレッスンの準備をしました。 この段階で、「やばい、落ちるかも」という悪いアイデアが頭に浮かびましたが、なんとか集中することができました。 ブリーフィングではジムは嫌な学生の役を演じてくれました(笑)。 レッスンにあまり集中していないような態度だったり、「どうしてそんなことするの?」とか、「こっちのほうが簡単でしょ?」とかという質問を投げかけてきました。 それをなんとか押さえながらブリーフィングは終了。 それからフライトが始まりました。
 フライトでは空港を出発して東のほうに向かいました。 まあ空域の忙しいこと。 あちらこちらに小型機やヘリ、遠くにはバンクーバーに着陸する旅客機などが飛び交っています。 試験を行う空域に到着後、まずはStraight-and-level flightを教え、ディバージョンをやり、そして最後に恐怖のスティープターンをやりました。 途中でジムいろんなことを試験官として教えてくれました。 僕がうまくやらなかった内容についてはこうするともっといいだろう?というふうに、どちらかといえば教官のように教えてくれたりもしました。 
 1時間半ほどのフライトを終え、バウンダリーベイ空港に戻ってきました。 Pacific Flying Clubの横に駐機し、飛行機を出ました。 そこからジムは、「教官として働くにはビザがいるのか?」とか、「これからはVFCで働くのか?」という質問をしてきました。 「ん?もしかして合格?」と思いながらも、「合格」という言葉を聞くまでは安心できませんでした。 なんせ、今日のフライトのできにはあまり満足していなかったので、不合格といわれても甘んじて受ける覚悟ができていたからです。 教室に入り、「それじゃ君に教官の資格をあげるよ」と言ってもらったときには、「ん、マジですか?」と聞き返してしまいました(笑)。 それから今日のフライトの復習をし、間違っていた点、直した方が良い点などをこと細かに教えてもらいました。 今までジムについてのあまり良い噂は聞いていなかったのですが、テストが終わった後は笑顔で、とてもやさしい男性になっていました。 やっぱり嫌な試験官の役を意図的に演じてくれていたようです。 ライセンスに裏書きをもらい、これでクラス4インストラクターの資格を取得しました。 
 試験が終わってからクラブに電話をし、これから帰る旨を伝え、フライトプランをファイルしてビクトリアに戻りました。 クラブにつくと皆さんにおめでとうと祝福してもらいました。 チーフをはじめ、マネージャーのジェリー、パイロット仲間のみんなにもおめでとうと言ってもらいました。 そして、今日の写真のとおり、正式に仕事のオファーをもらうことができました。 ことが進むのは早いもので、制服ととりあえず使うネームタグ、そしてネクタイを支給されました。 今までずっとあこがれの目で見ていた制服が自分のものになったというのが言葉にできないほどうれしいです。 

 ということで、これからはビザの手続きを開始します。 早速明日にでも移民局に電話をして、なんとか早くビザがもらえないかを確認する予定です。 あとはフライトテストのリビューもしたいし、これからの時間を使って無線などの教材を作成したいと思っています。 ビザさえおりればすぐに仕事開始となりそうです。 今までもたくさん勉強してきましたが、チーフ曰く、「これからが本当の勉強の始まり」だそうです。 これからも謙虚な姿勢を保って吸収できるものはなんでも吸収していきたいと思います。

 とりあえずは今日は昼ご飯も食べずにフライトをしてかなり衰弱してしまったので、ビールを飲んで早く寝ます!

 それではまた明日。 応援メッセージをくださった皆さん、どうもありがとうございました!


(つづく)

2007-09-12

ビクトリア331日目:筆記試験の予約。



 ここ数日とても気持ちの良い天気が続いています。 秋が始まる前のこんな小春日和のことを「Indian Summer」とこちらでは呼ぶそうです。 なぜインディアンサマーなのかを調べてみたところ諸説があるようで、どれが本当なのかは分かりません。 この場合のインディアンは「インド人」ではなく、北米の「原住民」のインディアンを指すようです。 
 今日も訓練でフライトを午前と午後にわけて2回行いました。 お昼休憩は1時間しかないので、フライトが終わると急いで家に帰って昼飯を食べています。 しかも、休憩時間の間に午後のフライトのリビューもしなければいけないのでなかなか気が抜けません。 
 今日はForced Landing(不時着)とPrecautionary Landing(不慣れな空港やフィールドなどへの着陸)のやり方をチーフインストラクターにレクチャーしました。 まあまあの出来だったかと思います。 今日は最後にDiversion(予定していた目的地以外へ向かう方法)のやり方を教えてもらいました。 今日はビクトリアの北西にあるGanges(ガンジース)というエリアを飛びましたが、なかなか綺麗なところでした。 
 今日、訓練が終わってからTransport Canada(運輸局)の事務所に行って筆記試験の予約をしてきました。 CPLの筆記試験を受けたところと同じ場所です。 チーフインストラクターは、冗談まじりか本気でか分かりませんが、「筆記は今度の金曜に受けるの?」と言っていましたが、今のところ毎日レッスンプランの訂正やフライトの用意などで時間を取られていて殆ど筆記の勉強をする時間がありません。 なので、今週末の土曜・日曜で一気に復習をして、来週の火曜日に筆記試験を受けることにしました。 Instructor RatingはLicense(免許証)ではなくRating(限定解除のような格付け)なので、筆記試験の受験料はCPLやPPLの試験の3分の1程度です。 万が一不合格でも安く再受験できます(笑)。 でも再受験までに14日待たないといけないことになっているので、出来ればそれは避けたいものです・・・
 
 明日は午前中に訓練(グランドブリーフィング+フライト)で、午後からはバイトです。 明日も忙しくなりそうです。 

 今日の写真はクラブのC-172です。 エンジンは修理に出されているそうです。 エンジンは飛行機のフレーム(写真の黒い骨組み)にボルト4本(丸い箇所)で固定されています。 こんなんで十分な強度があるというのが未だに信じられません。 右下にちらっと見えるピンク色のものがバッテリー(24V)で、ごちゃごちゃしたものの後ろに見えるアルミ色の板がファイヤーウォールです。 これで万が一エンジン火災が起きても炎がコクピット内に入ってこないようになっています。  

 ではまた明日。


(つづく)
 

2007-09-04

ビクトリア323日目:だらだらと勉強。



 今日も引き続き朝から勉強をしました。 今はCPLのときにやった問題集を解いています。 久しぶりにやると忘れていることがそこそこありますが、ようやく最近になって以前の知識レベルまで戻って来たように感じています。 このまま来週の今日あたりには筆記試験を受験できるようにしたいと思います。
 今日は一日雨が降ったりやんだりのあいにくの天気でした。 勉強をしていたときに「Pilot Medical Certificateの有効期限は?」という質問がありました。 CPLを取得するためにはCategory 1という身体証明が必要になります。 PPLを取得する人はCategory 3という身体証明で大丈夫です。 Cat.3のほうがCat.1よりも基準が低くなっていたり、検査項目の数が少なくなっています。 聞いたところによれば、カナダの場合は9割方の人が問題なく身体証明が取れるそうです。 一発で取れない場合にはいろんな検査をしたりして安全にフライトできることを証明することができれば身体証明が発行される場合が多いようです。 今クラブでPPL取得のために訓練をしている男性で片手が義肢で片足が義足の人がいますが、彼は証明を取るのに結構苦労したそうです。 
 話はそれましたが、Cat.1の身体証明は40歳未満の場合は12ヶ月間有効(実際には身体検査日の月から数えて13ヶ月目の1日の深夜12時まで有効)となっています。 僕は2006年の10月中に受診したので、2007年の11月1日まで有効ということになります(ちなみにCat.3はカナダ国内であれば60ヶ月有効です)。 このことを考えていたら、僕自身の身体証明が11月には切れてしまうことに気がつきました。 なので、10月中にはCAME(Civil Aviation Medical Examiner)の資格を持つ医師に身体検査をしてもらわなければいけません。 クラブにはエリクソン医師が毎週土曜日に来ているので、今回も彼にお願いしようと思っています。 視力が少し落ちたかも知れないので、もしかしたら眼鏡を作り替えたりしないといけないかもしれませんが大したことはないと思っています。 今回も血圧が高めとなるんじゃないかと思います(苦笑)
 今日は夕方にPatricia Bay(滑走路09のアプローチで通過する内湾)の公園までドライブしてきました。 夕方は霧雨などで視程が低かったようですが、それでもクラブの飛行機や他のスクールの飛行機が訓練をしていました。 海には雁の群れがいましたリンク。 生まれたてと思われる子供の雁たちが元気よく水辺を暴れ回っていました。 それを遠目で見る親鳥達。 なんとなく人間の社会とおなじだな〜と思って興味深く観察しました。 

 明日からまた訓練が始まります。 明日は2回フライトします。 お昼をまたぐので明日は弁当持参です。 明日の朝サンドイッチでも作って持っていく予定です。 多忙です(汗)。 

 今日の写真はクラブのハンガーで見かけたセスナ182です(個人所有機です)。 2006年製のピカピカの機体でした。 コクピットはGarmin G1000を搭載したグラスコクピットです。 世の中にはお金を余らせている人が結構いるようです(笑)。

 ではまた明日。


(つづく)

2007-08-13

ビクトリア301日目:ファイヤーパトロール。

 

 今日は午前中にフライトテストのスタンダードの復習をしました。 フライトテストといっても、RPP、PPL、CPLのフライトテストの採点基準のことです。 それぞれのライセンスによって求められる技量が異なります。 この3種類の免許の中ではCPLがもっとも難易度が高く、RPPの場合はかなり基本的なことがメインで、高度な技量までは求められていないようです。 例えば、短い滑走路に着陸することを想定とする「Short-field Landing」という着陸技術の基準はPPLの場合は指定されたタッチダウンポイントの+200/-50ftに着陸することが求められます。 これがCPLの場合には+100/50ftと幅がかなり狭くなります。 この他のマニューバでもすべてにおいてCPLはより高度な技術が求められています。 っと、こういう数字などを今朝復習しました。
 午後からはバイトでした。 今日は新しいラインクルーが初めて一人で働く日だったので、ちょっとだけ早く行って様子を見ました(アシスタントチーフインストラクターにお願いされていたので)。 いくつか忘れていたり、やり方が雑な点もありましたが、何事もなく無事に働いていたようでした。 今日もとても暇で、いつもの通り給油の他にはクラブハウスの掃除などをしていました。 途中でハンガーの外で草刈りをしていたら、クラブ内の放送で「ラインクルー、オフィスまで来てください。」と呼び出しがかかりました。 その声の主の教官に会うなり、「Are you ready?」と聞かれました。 はて、なんのこと?と思ったら、ファイヤーパトロールについてこいということでした。 夏の間だけ、ビクトリア周辺の森林で火災がないかを監視するためのファイヤーパトロールフライト業務をVFCが一任されてやっています。 通常、教官が飛行機の操縦をやって、ラインクルー(または他の学生バイト)が横に座って飛行エリアの森林から煙などが出ていないかを探します。 フライトは空港から南西の森林エリアで、高度は地上から300ftほどの低空で飛びます。 ビクトリアの生活用水の源であるSooke貯水湖のあたりを重点的に飛びました。 あいにく(幸い?)煙は見つかりませんでした。 煙が見つかったらコクピット内のGPSに表示されている緯度・経度を記録して、それを地上の事務所に連絡することになっています。 実際に一度他の教官達が煙を発見し、地上スタッフに連絡して、ヘリコプターが消火作業のために出動したそうです。 今日はこのパトロールで1時間ほど山岳フライトを楽しむ事ができました。 
 バイトの最後のほうは本当になにもすることがなくなってしまったので、飛行機の見回りも兼ねて、自分が教官になったときに使う教材のための写真などをぱしゃぱしゃ撮っていました。 これから時間があるときにそういう教材の準備を少しずつやっていこうかな〜と思っています。 出来上がった教材はまたサイトで誰でも見れるようにしていくつもりです。
 バイトの終わりにどこからかドーナツの匂いがしてきて、そのせいで無性にドーナツが食べたくなりました。 なので、バイトの後でドーナツ屋までわざわざ車を走らせてドーナツを買いにいってきました。 Maple Dipというやつがめちゃくちゃおいしかったです。 かなり甘かったですけど。

 今日の写真は着陸後にターミナルに向けてタクシーをするWestJetのB-737です。 手前にあるのがクラブの172です。 サイズは違えど、どちらも同じ飛行機です(笑)。

 明日から3日間ほどは訓練もバイトもないのでまたもや勉強を続けることになります。 精進あるのみです。 時間があえば、インド人学生の訓練フライトにでも同行しようかと考えています。

 ではまた明日。



(つづく)
 

2007-08-12

ビクトリア300日目:今後の予定。



 今日も朝から曇り空でした。 そのせいもあってか、気温はお昼の時点で16度くらいでした。 久しぶりに長袖と長ズボンでないと少し肌寒い気候でした。 ここ最近気温があまり上がらない日が続いています。 このまま秋になっちゃうんじゃないかな〜と思い始めました。
 午前中はCPLの筆記試験のときに作成したフラッシュカード(単語カード)を使ってCPLの知識を復習しました。 CPLの筆記試験は、(1) Air Law(航空法)、(2) Meteorology(天気)、(3) Navigation、(4)Aeronautics-General (一般知識)という4セクションに分かれています。 それぞれのセクションで60%以上の正答率と、総合で60%以上の正答率が合格の基準になっています。 IRの筆記試験には天気やナビゲーションというセクションはありません。 あるのは、(1) Training Procedures(訓練の手順)、(2)Administration and Licensing Procedures(事務手続きと免許発行手続き)、(3) Aeronautical Knowledge(一般知識)の3セクションです。 つまり、天気やナビゲーションについては特別なセクションが割かれておらず、その結果それらに特化した質問は出ないようです。 実際、マイクの話では天気などについての質問はなかったそうです。 天気はパイロットには欠かせない知識です。 そのため、CPLレベルとなると結構細かい知識が要求されます。 それがIRの試験にはないのはラッキーです(笑)。
 午後からはバイトでした。 クラブに行くと、マイクが教官の制服を着て、ネームタグを付けていました。 そうです、彼は無事にIRのフライトテストに合格したのです! あんなにハードスケジュールだったのにちゃんとこなしてしまう彼は尊敬できます。 フライトテストについていろいろ聞きましたが、結構シンプルで簡単だったそうです。 「君も絶対問題ない!」と激励を受けました。 それにしても、マイクはあっという間に教官になってしまったように思います。 僕はというと、グラムのスケジュールの関係で少し訓練期間がずれ込みそうです。 本当は今月末にフライトテストの予定でしたが、今日ブッキングを確認してみたら、来月中まで予約が入っていました。 グラムはこれからしばらくクオリカンビーチでフライトテストを集中的にやる仕事が入っているらしく、そのためにしばらくビクトリアにはいないようです。 そのため、予定が少しずれることになりそうです(汗)。 ということで、新しい予定では9月の中旬にはフライトテストの用意ができる予定です。 この勢いでいくと、筆記試験は今月末から来月の初旬となりそうです。 僕の学生ビザは10月の中旬まで有効なので、それまでにはすべてを終わらせることができそうです。 今日のタイトルからも分かるとおり、今日で日本を離れて300日が経ちました。 約10ヶ月ですね。 学生時代の留学は約10ヶ月、PPLを取りにカナダに来た時で約半年でした。 今回の滞在が1番長い海外滞在になることは間違いありません。
 今日はバイトの終わりに初めてde-fuel(ディフュール)をやってみました。 fuelは動詞になると「燃料を補給する」という意味になります。 de-fuelはその反対で、「燃料を抜き取る」ことを指します。 明日飛行機を使うパイロットから「1/2 tanks (満タンの半分の燃料)」というリクエストが入っていました。 ですが、その飛行機にはすでに3/4 tanks (満タンの4分の3)」の燃料が入っていました。 そのため、defueling pumpを使って燃料を抜き取る作業をしました。 初めてやりましたが結構簡単でした。 忙しくない時間帯にゆっくりできたので問題ありませんでした。 約40リットルもの燃料を抜き取りました。 5000円近い燃料が無駄になってしまいました・・・。
 
 明日も午後からバイトです。 明日はアボツフォードのエアショーのメインイベントがある日だそうです。 本当は行きたかったですが、時間的に無理っぽいです。 なので、来年行こうと思います(ビクトリアにいればの話ですが・・・笑)。 午前中は、今日、教官からIRの問題集を借りて来たので、それを解いてみようかと思います。 

 今日の写真はクラブの152です。 よく見るとわかりますが、ウィンドシールド(風防ガラス)がありません。 どうしたのかと思って聞いたら、メカニックの兄ちゃんが燃料タンク(翼の中にあります)の作業をしていたときに、風防に体重の一部がかかって、そのせいで風防が割れてしまったそうです(笑)。 新しい風防は恐らく20万近くはするんではないかという噂です。 給料から天引きでしょうか?(笑)。

 ではまた明日。


(つづく)

2007-08-03

ビクトリア291日目:サンプルテスト。



 今日も良いお天気でしたが、少しだけ雲が広がっていたように思います。 カンカン照りというわけではありませんでしたが、それでもお日様が頻繁に顔を出す良いお天気でした。
 昨晩、Blood Diamondというレオナルドディカプリオ主演の映画を観ました。 なかなか見応えのある映画でした。 最近は時間がなかったので、昨日の映画はかなり久しぶりの映画でした。
 今日も引き続き勉強をしました。 今日は主にフライトテストのスタンダードの確認をしました。 Class 4 Flight Instructorが主に担当することになる訓練は、Recreational Permit, PPL, CPL, VFR-OTT, Night Ratingとなるそうです。 そのため、それぞれの資格を取るためにはどのような必須事項があるのか、どのくらいの訓練や座学、試験があるのかということを理解しておく必要があります。 ということで、それぞれのフライトテストのガイドに目を通して基準の違いを確認しました。 あとはこの前購入した問題集のサンプルテストを1つやってみました。 簡単だと思っていたのですが、じっくり問題を読んでみたら結構難しかったです(笑)。 それでもだいたい80点は取れていたのでちょっと安心しました。 明日もまた違う問題をやってみるつもりです。
 PPLはいわゆる自家用免許ですが、そのPPL免許よりも試験の内容や飛行技術の必須項目が少ない免許がRecreational Pilot Permit(レクレーション目的の飛行許可証)です。 名前からも分かるように、Permit(許可証)であってLicence(免許証)ではありません。 PPLは最低でも45時間の訓練が必要なのに対し、Recreational Pilot Permitは25時間の訓練で資格が取得できます。 ただし、permitは外国では効力がないようで、当然ながら日本の自家用免許などに書き換えることはできないと思います。 また、カナダ国内であっても飛ばせる飛行機に制限があったり、乗客は1人しか乗せてはいけないなどの制限があります。 クラブメンバーでもPPLではなくてRPPを取得して自家用機を所有している人がいるようです。 自分一人と奥さん(または旦那さん)くらいしか乗せないのであればRPPでも良いのかも知れません。 
 今日も夕方からサイクリングに行ってきました。 今日はBrentwoodという港のあたりに行ってきました。 Brentwoodはビクトリアの管制圏のVFR Call-up Point(管制塔にコールする場所)に指定されています。 今日初めて港まで行きましたが綺麗なエリアでした。 Brentwood BayからBCフェリーに乗れば西の対岸のMill Bayに行く事ができます。 遠くにあった料金表を目を凝らしてみてみましたが、どうも5ドルくらいで渡れるようです。 近いうちにサイクリングで対岸のシュメイナスやナナイモ方面に行ってみたいと思っています。 シュメイナスは飛行訓練で使われる「ローカルウエスト」と呼ばれるエリアにあたります。 地上からクラブの飛行機を眺めてみるのも悪くないかも知れません。 

 今日の写真はビクトリアの滑走路09からのライトハンド(右回り)サーキットのダウンウィンドからの写真です。 管制塔の真横に来たあたりでダウンウィンドコールをします。

 明日も勉強をします。 クラブで久しぶりにトムベイルをやろうかとも思っています。 

 ではまた明日。


(つづく)

2007-07-29

ビクトリア286日目:久しぶりのバイト。



 昨日の話ですが、昨日は友達2人とその友達もあわせて合計で3人の乗客を連れてナイトフライトをしてきました。 フライトの前にはシドニーのタイ料理レストランでご飯を食べました。 今までランチの時間にしかいったことがなかったのですが、ディナーの時間もとても賑わっていました。 最近は観光客も増えてきたので外にテーブルを出して外でも食べれるようになっています。 僕はいつものようにヌードル系を注文しました。 友達達はグリーンカレーやレッドカレーなんかを食べました。 どれもとてもおいしかったです。 フライトはとてもスムーズでした。 州議事堂やエンプレスホテルの上空を数回まわってからビクトリアに戻りました。 皆さん楽しんでくれたようでよかったです。 よく考えたら、パイロットや飛行機を飛ばすことに興味がある人以外を乗客として乗せたことはこれが初めてだったのかも知れません。 ヘッドセットの使い方からシートベルトの使い方、その他もろもろのパッセンジャーブリーフィングをリアルにやりました。 結構楽しかったです。 フライトの後は友達をビクトリアまで送っていきました。 結局家に戻ってきたのは12時頃になってしまいましたが楽しかったのでまあよかったです。 帰り道のハイウェイで飲酒検問をやっていました。 「なにか飲みました?」と警官に聞かれたので、「いいえ」というと、「それじゃ安全運転で!」とだけ言われて通してもらえました。 免許証を確認することもせず、「はぁ〜っと息をかけて」ということもしませんでした。 結構テキトウです(笑)。
 今日は朝7時からバイトでした。 今日が土曜日であることをすっかり忘れていました。 最近曜日の感覚がありません(笑)。 バイトは結構忙しかったですが、天気がよかったので気持ちよかったです。 天気の良い週末はいろんなビジターが来るので、その対応で忙しくなります。 ビジタースポット(来客駐機場)がいっぱいになるとクラブ機専用のスポットに勝手に飛行機を停めようとする非常識(不慣れ?)なパイロットが結構います。 仕方ないので僕が近づいていって「どれくらい停めるおつもりで?」と聞きます。 1時間未満なら見逃すこともありますが、そうでない場合は外れにあるグラスパーキング(芝生)に誘導します。 今日も1台誘導しましたが、マーシャラーみたいに飛行機を誘導するのは楽しいものです。
 今日はバイトの後での時間の使い方について前もってしっかり予定を立てておきました。 そして、その通りに遂行できたので満足の行く勉強が久しぶりにできました。 明日もこの方法で勉強を進めようと思っています。

 今日の写真は最近クラブに追加されたセスナ172型機のPモデルです。 スタンダードタンクなので燃料は40ガロン(usable)搭載できます。 だいぶ前からハンガーにあった飛行機ですが、ようやくメンテが終わってラインに追加されました。 機会があれば乗ってみたいです。

 明日もバイトです。 天気は良さそうなので気持ちよく働けそうです。

 ではまた明日。


(つづく)

2007-07-19

ビクトリア276日目:グランドブリーフィング x 2。



 今日は久しぶりに一日しとしとと雨が降りました。 せっかく夏が来たと思っていたのに、また冬のような雨模様です。 今の予報ではこの雨は数日続くような感じです。 
 今日も朝8時からグランドブリーフィングでした。 さらに、午後1時からもブリーフィングでした。 ここしばらくはマイクの発表を聞くか、グラムのデモを見ることが殆どです。 もうしばらくするとランダムにレッスンプランを発表するように指示されるそうですが、今のところはひたすらノートをとって、録音したブリーフィングの内容と併せて自分のレッスンプランを着々と用意している段階です。 
 グランドブリーフィングでは、難しい説明をいかに学生に分かりやすく説明するかを学ぶことができます。 さらに、いろんな飛行現象の背景にある理屈やそういう現象が起きる実際のシナリオなども学ぶ事ができます。 お恥ずかしながら、今までの訓練(主にPPL訓練)で理解できていなかった事も未だに少しあり、それが今になって理解できるようになるということもあります。 他の人に教えるためには自分がまずちゃんとした知識を持っている必要があるので、自分の弱いポイントは今のうちにしっかり固めておきたいと思います。 
 今の調子でいくと、一緒にIR訓練を受けているマイクは来週末以降なるべく早く筆記試験を受けるような感じです。 僕もマイクの後を追うような形で筆記試験を受ける必要があります。 思い起こせばCPL筆記試験からはもうすでに3ヶ月ほどの時間が経ってしまっています。 また今まで学んだことを読み返さなければいけません。 IRの筆記試験のほとんどはInstructor Guideの最初の47ページに載っている内容が中心ということですが、General Knowledgeということで今までに学んだことも質問されるそうなので、気が抜けません。 問題はいかにしてその勉強をする時間を作るかです・・・(汗)。
 
 明日は午前中にアシスタントインストラクターのマーセルと飛びます。 ちょっと面白い訓練を数日に渡って受けることになりました(詳しくはまたいずれ書きます)。 さらにはその訓練には座学もあるので、そちらも平行して行ないます。 CPL訓練の時もなにかと忙しいと思っていましたが、今に比べれば大した事はなかったな〜と思います。 なんとか乗り越えないと・・・。

 っということで、今夜は明日に備えて早く寝ます。 体力勝負ですから(笑)。

 今日の写真はハンガーの様子です。 大きく開いたハンガードアから見える外の景色が映画館のスクリーンに写った映像のように見えます。 

 ではまた明日。


(つづく)

2007-06-29

ビクトリア256日目:初CPLフライト。



 今朝、バイトをしていたときのお話です: 給油が一段落したので、ちょっと一休みをしてからTQQ(C-172)を洗おうかと思って車輪止めを外し、タイダウンロープを外していたときのことです。 遠くからチーフインストラクターが僕のほうに向かって歩いてくるのが見えました。 彼は僕に、「お願いがあるんだけど」と言ってきました。 「なんだろう、飛行機を満タンに給油してほしいのかな?」と思って話を聞くと、「ZXPの無線の調子が悪くて、Victoria Avionics(業者)の人がテストフライトして無線が正常に動くかどうか確認したいらしいから、Avionicsの人とちょっとサーキットに行ってきてくれない?」ということでした。 な、なんと、こんな形で事業用パイロットとしての初フライトがやってきました! ということで、バイトはちょっと休止して、急いでYVR-CODEに電話をしてトランスポンダーコードを入手し、フライトに出かける用意をしました。 Avionicsの人はイギリスからの移民で、独特の英語をしゃべるジェフというおっちゃんでした。 燃料があるかどうかを確認するため飛行機の上に上がっていたら、突然僕の足を掴み、
「これはドクターマーチンのブーツじゃないか」と言い出す、少し変な人でした(笑)。 さて、エンジンをかけてクリアランスデリバリーとコンタクトを始めると、無線の受信は問題ないのですが、発信しているときの自分の声が聞こえません。 さらに、僕がしゃべっていることを隣にいるジェフは全く聞こえないという状態でした。 これでフライトをしても仕方ないということで、そのままエンジンを切ることになりました(汗)。 コマーシャルパイロットとしての初“フライト”は地上でエンジンを10分ほど回しただけで終わりました(笑)。 
 そしてまたバイトに復帰し、TQQのコクピット内に掃除機をかけようと思っていたら、「なにやってるんだ、出発の準備をしろ〜!」とメカニックから再度声がかかりました。 今度こそ飛ぶことになりました(笑)。 またコードを取って、準備をしました・・・。
 今日乗ったZXPという172を使うのは今日が2回目でした。 無線の切り替えスイッチの使い方が正直たどたどしかったですが、そこは隣にプロがいるので問題ありませんでした。 「万が一無線が壊れたらトランスポンダーは7600、管制塔からのライトガンに目を光らせて・・・」なんて、緊急事態の手順が一気に頭に戻ってきました(笑)。 セスナ172には大抵コミュニケーション用の無線機(通称「Comm」)が2つ備えられています。 フライト中はその両方を使いながら無線の動きを確認しました。 テストフライトの結果、無線には問題がないということが分かり、2回のタッチアンドゴーをして着陸となりました。 
 今日のフライト中、前回のグランドブリーフィングでチーフが言っていた話を思い出しました。 「今後君たちが乗せて飛ぶ乗客は、最初の着陸が上手か下手かでパイロットの技量を判断する」という内容の話です。 チーフはPPLを取った直後にお兄さんを乗せてフライトしたそうです。 その時の着陸で飛行機はバウンスするわ、タイヤが擦る音は聞こえるわ、接地後にドリフトするわで、それはそれはひどいランディングだったそうです。 それ以来、今でもお兄さんはチーフとフライトするのを拒むそうです(笑)。 半分冗談まじりの話ですが、あながち間違いでもないと思います。 こんなことを考えていたらかなり緊張してしまいました(笑)。 今日の僕の着陸は75点から85点の間くらいだったように思います(涙)。 CPLまで取ったのにこれじゃ〜な〜なんてちょっとだけブルーになりましたが、ラインパイロットでもときどき下手なランディングをする人もいるし、っと、ポジティブに考えるようにします(笑)。 これからも日々精進です。

 ということで、ライセンスは裏書きをしてもらったので晴れてCPL取得となりました。 正式な免許はまた後日送られてくるようです。

 明日もバイトです。 バイトの後は相も変わらずレッスンプランの作成とブリーフィングの練習をします。 

 今日の写真はポートハーディーへのフライトの途中で見かけた川です。 2つの川(「アダム川」と「イブ川」)が合流して海に流れ込んでいました。 なんともしゃれた名前の川だな〜と思って写真に収めてみました。 名前以外はなんてことはない、タダの川なんですけどね(笑)。

 ではまた明日。


(つづく)

2007-06-27

ビクトリア254日目:ラングリーとアボツフォードへ。

 

 今朝は綺麗な青空が広がりました。 今日は早起きして、朝のうちからレッスンプランに取り組みました。 そして午前中から正午くらいにかけて、R君がラングリーとアボツフォードに行くというので一緒に乗っけてもらってきました。
 雲はほとんどないような状態で、絶好のVFR日和でした。 ラングリーには結構前に一度行ったことがありますが、とても見つけにくかった記憶があります。 今日はどうなるかな〜と思っていましたが、かなり天気がよくて視界が良かったため、本土に上陸してすぐの段階でだいたいの位置が分かりました。 ラングリータワーの管制官はオーストラリアかどこかの女性らしく、少し英語になまりがありますが、それが逆に愛嬌があって僕は好きです(笑)。 今日はパワーライン(電線)上空を通過したらレポートするようにとの指示がありました。 滑走路01に着陸しましたが、ラングリーの滑走路01のすぐ外にハイウェイが東西に走っていて、シュレスホルドで接地しようとするとハイウェイを走っている車すれすれを飛ぶことになります。 車の運転手達が驚いていないか心配になりました。 恐らく道路標識はあるとは思いますけど。
 ラングリーではトイレ休憩だけして、すぐにアボツフォードに向かいました。 アボツフォードでも電線を通過したらレポートするように指示がありました。 あと、シュレスホルド周辺で草刈りをしている人がいると言われました。 確かにショートファイナルで草刈り機が見えました。 アボツフォードではNav Canadaの建物に入りました。 一人の女性職員はPCでトランプゲームをしてました・・・(笑)。 暇な火曜日だったみたいですね!
 アボツフォードの後はビクトリアに帰ってきました。 クラブではCPLラインセンス発行手続きのための書類の準備をしました。 PTRに300NMに行ったときのフライトのログを書き込んだり、PIC時間30時間(CPLの必須事項)などがちゃんと必須時間に到達していることを確認しました。 その後、チーフインストラクターにログブック原本とPPL免許、メディカル証明などを預けました。 そして隣にあるトランスポートカナダのオフィスで発行手続き代金の80ドルを支払ってきました。 高いです・・・(涙)。 これで僕がやらなければいけないことはすべてやりました。 果たしてCPLを受け取るのにどれくらい時間がかかるのか。 楽しみです。 CPLが発行されると免許証番号の最初のローマ字の最初の文字がP (Private)からC (Commercial)に変わるそうです。 番号自体は変わらないとのことです。
 
 明日は朝8時からIRのグランドブリーフィングに出ます。 そしてお昼過ぎからまたバイトです。 明日はいつもよりも1時間早く来てほしいとアシスタントチーフに言われたので、仕方なく1時間早く出かけます・・・。 

 今日の写真はラングリー空港へのファイナルアプローチです。 この空港は小さいながらも自家用機などが多く駐機されています。

 ではまた明日。


(つづく)

2007-06-22

ビクトリア249日目:多忙な一日。



 今朝は雨が降っていました。 久しぶりに朝のシフトに入ったので気持ちよく晴天の下で働きたいと思っていたのに、おかげで朝から気分はブルーでした。 朝7時頃にクラブに行って、いつものように仕事を始めました。
 朝はまず、すべての飛行機(セスナ152が4台、セスナ172が7台)の燃料とオイルのチェックから始めます。 だいたいの場合、朝は前日にナイトフライトに出た飛行機の燃料補給だけでいいはずなのですが、今朝は多くの機体が燃料が足りない状態のままで駐機されていました。 きっと昨日の昼からのシフトのクルーが忙しかったかなにかの理由で燃料を入れないで帰ってしまったんだと思います。 仕方ないので朝の1時間ですべての機体に燃料を入れ、オイルの量を確認していたら、ものすごいスピードで時間が流れていきました。 それからは少しゆっくりとしたリズムになったので、セスナ172-GSNを洗うことにしました。 GSNは先日ニックがペンバートンに行く時に使った機体です。 山間部を飛んだせいか、翼やストラットには虫の死骸がびっしりと付着していてものすごく気持ちが悪かったです(汗)。 それを機体洗浄用の洗剤を水で割ったものを使ってブラシでごしごしして綺麗にしました。 ついでに他のパーツも洗浄。 こうやって洗った後の機体はとても綺麗で、特に離陸直後のクライム中の機体を地上から眺めると機体の光沢が洗う前と洗った後とではまるで違うことが一目瞭然です。
 今日はバイトを午後1時で切り上げ、そのままIRのグランドスクールに参加しました。 今日はチーフインストラクターがレッスンプラン(授業計画)の説明をし、実際に授業をしてくれました。 あまりにも授業が上手なので、僕は果たして授業の内容を習っているのか、それとも授業の教え方を習っているのかの区別がつかない不思議な状態になってしまいました(笑)。 普通にノートを取っていると、いつのまにか飛行機の仕組みなどのノートをとってしまいますが、実はどうやって授業を教えるかとか、どういうタイミングでどういうふうに質問を出すのかということのノートを取らなければいけないのです。 次回までにレッスンプランを作っておくように言われました。 これからは授業のリハーサルなんかもしなければいけないし、どういう英語の言い回しを使うかとか、どういう口語表現を使うかということも頭にある程度いれなければいけません。 チャレンジングですが頑張りたいと思います。
 グランドスクールの後はその足で計器飛行に出かけました。 今日はチリワックまで行ってきました。 往復2時間強のフライトで、その殆どをフードを付けたままフライトしていました。 チリワックでは初めてパイを食べました(いままではいつもチーズケーキを食べてました)。 チーズケーキもおいしいですが、パイもおいしかったです。

 今日はかなり慌ただしい一日でしたが充実していました。 明日は午前中にラインのバイト、夕方には残りのシミュレーターをやります。 明日でシミュレーターも終わり、デュアルフライトはすべて終了となる予定ですが、どうも計器時間が少し足りないような気がします。 僕の気のせいだといいのですが・・・。 明日、教官と確認してみようと思います。

 今日の写真はクランブルックのターミナルです。 写真のとおり改装中で、なんにもありませんでした。 せっかく記念となる300NMフライトだったのに(笑)。 サイモンと思わず笑ってしまったのがよい思い出です。

 ではまた明日。


(つづく)

2007-06-19

ビクトリア246日目:教官証明グランドブリーフィング。




 今日は午前10時からクラブで教官証明資格を取るためのプログラムのグランドブリーフィングがありました。 クラブに行くと、ディスパッチャーのシャノンに、「土日、一日中働きたくない?」と聞かれました。 果たしてなんのことを言っているのか分からなかったのですが、話を聞くとクラブの会計を担当しているキャシーのお父さんが、彼が所有している船の胴体を塗装したり磨き上げたりするのを手伝ってくれる人を探しているということでした。 土日は僕はラインクルーの午前中のシフトに入っているので、「一日中」というのは「ラインクルーのバイトが終わってから船のほうを手伝ってくれない?」ということだというのがようやく理解できました。 なんでも、キャシーのお父さんは腰を傷めたらしく、前屈みができないのでどうしても船の世話を自分一人ではできないそうです。 でも、船は水から上げないといけないらしく、そこでクラブのラインクルーの連中にお願いしようということになったらしいです。 そこそこ良いお小遣い稼ぎになるようだし、キャシーとはまだあまり話したことがなかったのでこれが良い機会だと思い、船の手伝いをすることにしました。 どうも最近は肉体労働をする機会が多いように思います(笑)。 
 そういえば、今日、大家のブライアンが突然、「スーザンには内緒だからな!」といって僕にお金をくれました。 「これはなに?」と聞くと、一昨日の引っ越しを手伝ったお礼ということでした。 これには驚きましたが、とても嬉しかったです。 お金をもらったことがうれしかったのではなくて、僕が手伝ったことに感謝をしてくれていたということを知ることができたことが嬉しかったのです。 バイト代の代わりとしておいしい食事をご馳走になったのに、さらにお駄賃までもらうというのはちょっと恐縮してしまいましたが、こういうふうに彼が思っていてくれたことはうれしいサプライズでした。
 さて、クラブでは午前10時からチーフインストラクターと合流して早速ブリーフィングが始まりました。 まずは僕と一緒に教官証明を取る予定のマイクを紹介されました。 「どっかで見た顔だな?」と思っていたら、彼はMulti-IFRの免許のプログラムをPro IFRの教官とやっていた学生で、以前にPilot Kioskで天気を確認していたときに少し話しをしたことがあった子でした。 マイクはアジア系のカナダ人のようで、ビクトリアに来る前は奇遇にもサスカトゥーンに住んでいたそうです。 驚いたことに、彼は僕のサスカトゥーン時代の教官とフライトスクールを知っていました! そのことでブリーフィング後にいろんな話ができました。 いや〜、改めて思いますが航空業界は狭いです。 彼はとても感じがよい学生なので一緒に訓練を受けていくのが楽しみです。
 ブリーフィングでは、これからどういう流れで訓練を進めていくか、教官証明の訓練にはどういうことが求められるかなどが説明されました。 教官になる素質はすべての人間にあるわけではないとのことで、最初の10時間の訓練が終わった段階でチーフが僕達それぞれに素質があるかどうかを単刀直入に教えてくれるそうです(汗)。 素質がないのに高いお金をかけて訓練をするよりも、他の方向に進んでそちらに投資したほうがよいこともあるからという親切心からだそうです。 実際に彼が以前に受け持った学生の一人は教官としての素質がなかったので、教官を目指すことを断念したほうが良いと説得したそうです。 そこで、その学生に「他にはどんなパイロットの職業に興味がある?」を聞いたら彼は「フロート機に興味がある」と答えたそうです。 そしてその学生はそのまま水上飛行機のコースに進み、今ではこちらでかなり大規模な事業を展開しているフロート専門会社のチーフパイロットをしているそうです。 人生、どこでどんな転機が待ち受けているか分からないものです。 僕もこれからどうなるのかは今の時点ではさっぱり分かりません。
 今日、新しい教科書を購入しました。 それを読んでいるととても面白いです。 今までサスカトゥーン時代の教官達が僕がPPLを取っているときになぜああいうふうに教えたのかとか、どうしてああいう流れで訓練を進めていったのかということが少しずつ理解できるようになってきました。 また、VFCの教官達(特にチーフやアシスタントチーフあたりの教官)がどうして学生を上手に褒めるのかということも少しではありますが理解できるようになりました。 細かい説明は省略しますが、教官の教え方の裏側にはいろんなロジックが隠されているようです。 今までは「飛行機を飛ばす」という、どちらかというと理系的な頭が求められる訓練でしたが、これからは「パイロットという人間を育てる」という文系的な頭が求められるように思います。 当然ながら英語で教えることになりますので、高い英語力が求められ
るのは言うまでもありません。 こちらもより一層努力していくつもりです。
 ブリーフィングの後はバインダーや見出しなどを買いにStaples(文房具屋)まで行ってきました。 さらに、Flight Training Manualという冊子をノートのようにリングを使ってバインドしてもらうために本を加工してくれるお店(シドニーのダウンタウン)にも行ってきました。 これはチーフが勧めてくれたことで、スパイラルリングに加工すれば教科書を卓上で開いたままにしておくときに便利ということで、僕もそれを参考にしようと思って加工してもらってきました。 行ったのは職人のお店のようなところで、たった300円ほどで加工してくれました。 ノートの端にリングを通す道具を巧みに操る姿は見ていてとても興味深かったです。 
 
 明日も朝8時からブリーフィングがあります。 僕はまだCPLが終わっていないので教官証明の飛行訓練はまだ開始できませんが、CPLを取り終えたらすぐに右側の席に座って飛ぶチェックライドが待っています。 いつもは左に座って操縦しているので、右から操縦するのは最初はぎこちなく感じると思います。 明日はブリーフィングの後は眼科に行ってきます。 なんと言われるかちょっと怖いです・・・(汗)。

 今日の写真はクランブルックからレベルストークに向かう途中の山岳地帯の景色です。 だいぶ融けてはいたものの、まだまだ山岳地帯には雪が残っていますし、途中で雪が降ってきたりもしていました。 カナダの自然はやはりすごいです。

 ではまた明日。


(つづく)

2007-06-09

ビクトリア237日目:掃除バイト?


 ということで、今日からこちらで訓練日記ブログを継続していきますのでよろしくお願いします。

 今日は朝からしとしとと雨が降る一日でした。 METARを見てもシーリングは2000ftはないような状態だったので、今日の午後からのバイトはさほど忙しくならないであろうと予想できました。 殆どのフライトは飛べないだろうから、そうなると飛行機をひっきりなしに給油することもないであろうとよんだわけです。

 午後1時過ぎにクラブに行きました。 飛行機の予約状況を毎回バイトを開始する前に確認してメモを取るのですが、今日の午後からのフライトは計4フライト(笑)。 いつもなら10以上はフライトが入っているはずです。 その4フライトも、バイトが終わるまでに少しずつキャンセルされていって、結局今日は午後からは誰もフライトには行けない状況でした。 一人だけ学生がウォークアラウンドをしていましたが、「まさか行くの?」と思って見守っていたら、案の定すぐに片付けをして帰ってしまいました。 

 ということで、今日は給油以外のことをやりました。 殆どは掃除です(笑)。 ラウンジを掃除し、汚れた皿などはディッシュウォッシャーに突っ込んでガンガン洗いました。 ラウンジの窓も拭いたし、サッシの汚れも掃除機で吸い取りました。 ライブラリの本はめちゃくちゃに並んでいたので、今日と明日で綺麗に整理整頓するつもりです。 バイトを始めるまではラウンジなどを誰が掃除していようと気にすらしませんでした。 こういう裏方の仕事をして初めて綺麗なラウンジのありがたさなどが分かるようになります。 学生や教官達が少しでも気持ちよく利用できるようなコンディションにしておこうと思います。

 今日、久しぶりにログブックに書いてある総飛行時間を確認したら、CPL取得に必要なPIC時間があと15時間というところまで来ていることに気がつきました。 サスカトゥーンへのフライトで恐らく7、8時間は飛行時間が付くと思うので、残りはあと7、8時間のクロカンフライトをするだけとなります。 計器飛行時間が後少し必要ですが、これもあと2、3回教官と飛ぶ(またはシミュレーターをやる)ことで終了します。 いよいよ免許取得が近づいてきました!

 明日も午後からバイトです。 今夜も映画を観てから寝ようかと思います・・・。

 今日の写真は昨日のギリーズベイで借りた自転車です。 お世辞にも良いコンディションとは言えませんでしたが、問題なく乗ることが出来たので、自転車を貸してくれたRonには感謝しています。


 ではまた明日。


(つづく)