2008-04-30

ビクトリア561日目:ステップアップ。



 
 今日は朝は青空が広がりましたが、昼前から雲が多くなり、久しぶりにBroken 3000ftという天気になりました。 今日は気流がややあれ気味で、よく揺れる(bumpyな)コンディションでしたが、フライトは予定していたものをすべてこなしました。

 VFCには訓練機が2種類あります。 セスナ172と152の2種類です。 よく、「違いは?」と聞かれます。 主な違いは、

-セスナ152は2シートで、172は4シートです。 
-152よりも172のほうが中が広いです。 
-152は110馬力のエンジン、172は160馬力のエンジンを搭載しています。 
-巡航速度は172のほうがほんのちょっと速いので、クロスカントリーフライトなどでどこかにいく時などは目的地まで速く到達できると思います。 
-計器類は152はとてもシンプルで、最低限必要なものしかついていません。 
-172は152よりも多くの無線機や航法計器がついている場合が殆どです。 GPSがついているものやオートパイロットがついているものも中にはあります。 
-172のほうがレンタル代が1時間あたり約10ドルほど高いです。

違いはこんなものですが、飛ばし方は殆ど一緒です。

 生徒さんと訓練を始めるときに172にするか152にするかは主に生徒さんの希望と、あとは体格で決まります。 カナダ人の主に男性は大柄で、中には肥満気味の人もいますので、152では窮屈であったり、最悪の場合にはweight&balanceの制限値を超えてしまうことがあります。 僕は日本人体型の中でも細身なので、そういった大柄な人とでも制限値を超えることなく飛べるというメリットがあります(笑)。 今日訓練4日目の生徒さんがいたのですが、この方は小柄なのですが体重がしっかりとあります(笑)。 手足の長さを考えると152が適しているのですが、重さを考えると172を飛ばさざるを得ません。 今日までは152で訓練をしていたのですが、これから他の教官と飛んだり、クロスカントリーフライトをするときに搭載しなければならない燃料を計算したらどう考えても152ではフライトできないことが分かったので、今日から172で訓練することにしました。 でも手足が長い方ではないので、僕よりもたくさんのクッションを椅子の下に敷いたりしないとペダルや操縦桿に手足が届きません。 クッションを使わないといけないのは僕みたいな日本人だけで、カナダ人は皆快適に172を飛ばせるのかと思ったら、カナダ人でも172を操縦するときには「キッチンチェアに座っているよう」に感じるそうです。 手足が長い体型の人であればきっと快適に操縦できるんだと思います。 

 今日もいろいろあって、なんだか気分が冴えない一日になりました。 今日は教官の一人が教官を辞めて次のステップに進むということがわかりました。 教官をする人の多くは飛行経験を貯めて、次のパイロットとしての仕事に進みます。 「お前はいつ次に進むんだ?」と聞かれることがありますが、今のところそんな予定はないし、次に進むためには必須のMulti-IFRの資格を取得する金銭的余裕もありません。 でも、一生ここにいるわけにもいかないであろうし、またこれから少しずつ今後のことを真剣に考えないといけないな〜と思っています。 なにかと気苦労が耐えません(苦笑)。

 今日の写真はバンクーバーのFBOで、「ミリオネア」というところです。 VFCのハンガーとは違ってとても高級な感じがします。 中をちらっと見ましたが、プライベートジェットなどが格納されていました。 故障している軽飛行機が入っていたりするクラブのハンガーとは月とスッポンです(笑)。

 明日は休みです。 散髪にでも行こうかと思います。 

 ではまた明日。


(つづく)

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

忙しく毎日飛ばれているようですね。
現在、2社のエントリー待ちの状態です。
他の業種もそろそろ調べ始めて夏ごろにはしっかりと進路が定まっていればいいなと思ってます。
とにかく時間が掛かりそうです。

どの教官がいなくなるんですか?
次にカナダに行ったときに覚えてる顔が一つでも多く残っててくれると嬉しいんですけど、皆さん生活が掛かっているので仕方ないですね。

Youhavecontrol@gmail.com さんのコメント...

ryukichi君

そちらの就職活動はどうですか。 うまくいくといいですね。 夏頃まで時間がかかるなんて、結構辛抱が必要ですね。 がんばって。

いなくなるのは女性の教官です。 他の教官も殆どはMulti-IFR保持者ですから、チャンスがあればすぐにいなくなると思います。 この業界はそういうもんなんでしょうね。