2007-07-04

ビクトリア261日目:Right seat check out。



 昨日の夜から久しぶりにがでました(汗)。 最近毎日のように働いていた疲れがたまっていたのか、バイトの終わりくらいから間接の節々が痛くなってきました。 案の定、37度ちょっとの熱が出てました。 平熱が35度台なので、37度となると結構ふらふらします。 頭痛もしたので、昨日は温かくしてNyQuil(風邪薬)を飲んでさっさと眠りました。
 今日はIRの初めての飛行訓練の日です。 そんな日に体調が悪いなんて本当についてないな〜と思いました。 でも、こういうのが僕らしいという気もします(笑)。 たいがい何か重要なイベントがあるときってどこかしら体調が悪いことがよくあります。 それはさておき、今日はなんとか飛べないこともないであろう体調だったので、気合いを入れて頑張っていってきました。 今日はC-152を使ってビクトリア市街上空で簡単な訓練をしました。 今後は右側の席に座ってフライトをすることになるので、今日はそのためのチェックライドでした。 いや〜、右側の席からの操縦は大変です! 外の見え方も違うし、右手で操縦桿をコントロールして左手でスロットル、カーブヒート、ミクスチャをコントロールするというのはかなりいつもの感覚とは違います。 「右が左になっただけでしょ?」と思われるかも知れませんが、右利きの人が左手でペンを持って字を書く時に戸惑ってしまうのと同じようなことが今日のフライトでは起きていました。 とはいえ、全く操縦できないというものでもなく、いくつか不安な点はありましたが問題なく安全なフライトはできました。 今日は離陸後に高度2500フィートまで上がり、まずはスティープターンをやりました。 これが今日の訓練で1番大変でした(汗)。 そもそも左側に座っていてもスティープターンは得意ではないので(笑)。 チーフは本当に操縦が上手(当たり前ですが・・・)で、スティープターンに飛行機を入れた後はパワー、トリムなどをすべて調節すると、「ほらね、ちゃんとやったら飛行機はスティープターンを継続するでしょ?」といって操縦桿から手を離してしまいました。 それでも彼がいうとおり、一定の高度とぴったり45度のバンク角を保ったまま旋回を続けていました。 これには驚かされました。 結局、スティープターンを何度か練習してからスローフライト、Power-onとoffストールなどをやって空港に戻りました。 途中で一気に高度を500ft落とすために「Split S」という技の変化版を教えてもらいました。 アクロバット飛行の技の一波だと思います。 着陸のときには操縦桿をスムーズに引くことがなかなかできず、滑走路の上3mくらいでレベルオフするんですが、操縦桿をやや多めに引いてしまって、その勢いでふわっと上空に浮き上がってしまいます(笑)。 また、横風のコントロールも感覚的に難しく感じました。 フライトが終わって、「どうだった?」とチーフに聞かれましたので、「疲れた!」とフライトテストの時と同じことを言ってしまいました。 せっかくCPLまで取って、快適に、ある程度の自信を持ってフライトできるようになってきたと思ったら、IRを始めてまたPPLを取り始めた頃の学生の気持ちに逆戻りしてしまったように感じます(笑)。 でも、チーフは「よくできました」といつものようにお世辞まじりで褒めてくれました。 「君よりもひどいケースを今までたくさん見てきたから心配するな」と言ってくれたので、それを信じておこうと思います(笑)。

 明日は1日風邪の治療に専念する予定です・・・。 バイトに行かなくてよいのでよかったです。

 今日の写真は着陸後に旅客ターミナルにタクシーするB-737です。 スピードブレーキとフラップが出たままになっていて、あたかもエリマキトカゲが敵を威嚇するときの姿のように見えると思うのは僕の妄想でしょうか。

 ではまた明日。 皆さんも風邪にはお気をつけ下さい・・・。


(つづく)

6 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

スプリットSの変化版というと、あらかじめ低速にしておいて、急激な180度降下旋回に入れるようなイメージでしょうか?
判断ミスると1撃死な印象ですが、楽しそうですね。
ここのところカナダで飛びたくて仕方がないので、とても羨ましい思いで日記を読んでいます・・・

Youhavecontrol@gmail.com さんのコメント...

梶さん

その通りです。 エンジンアイドルからロールさせてダイブするイメージで、500ft落としたらちょうどもとのヘディングに戻っているような感じです。 スプリットSがそもそもどういうものなのか分からずにやりましたけど、思ったより簡単にできました。 

カナダで飛びたいですか。 でも、C-152は嫌でしょ?(笑)

匿名 さんのコメント...

カナダはアクロバットよりも、水上機でのんびり飛びたいですね。
でも最近のマウンテンフライト等の写真を見ていると、152で飛ぶのもいいなあと思ってきました。

スプリットSは、180度ロールで背面にしたあと、ハーフループ(宙返りの半分)をやって180度向きを変える技です。(ここだけの話、最近この技でブラックアウトしました)
アクロを独学でやっちゃう人のほとんどは、意図せずしてスプリットSの変化版に入ってしまって、機体を壊して終わります・・・

Youhavecontrol@gmail.com さんのコメント...

匿名さん

なるほど。 それが正式なスプリットSなんですね。 「変化版」な理由は、180度ロールはせず、ロールさせながらダイブしていって、結局同じヘディングに戻るというところにあると思います。 これを教えてくれたチーフはアクロもやる人なのでちゃんと教えてくれたと思いますし、僕は独学でアクロをやるようなタイプではありませんので大丈夫かと(笑)。 うちのクラブのインド人達は最近ネガティブGをやって遊んでいるという噂を聞きました。 機体が壊れるのは時間の問題ではないかと陰で心配しています。

匿名 さんのコメント...

なぜか匿名になっていました梶です。

ネガティブG!?セスナで!
上昇姿勢から急激に操縦桿をおすんでしょうか。まさか、背面飛行じゃあないですよね。

そのうちオイルまみれになって帰ってきて、youhaveさんの仕事を増やすんじゃ・・・

Youhavecontrol@gmail.com さんのコメント...

梶さん

あ、やっぱり梶さんでしたか。 匿名だからおかしいな〜と思って(笑)。

多分操縦桿を思いっきり前に押してるんだと思います。 ジャーニーログブックが入ったファイルがカーゴエリアの1番後ろの不自然な場所にあったので、「なんでこんなところに置いてるの?」と聞いたら、「ネガティブGで遊んでたら飛んでっちゃった」って言ってました。 シートの後ろのポケットから飛び出してそんなところまで行くということは結構なことをやっているはずです。 仕事を増やすのはまだいいですが、飛行機が壊れて飛べなくなるのだけは勘弁してもらいたいです(特に僕が好きなPFWだけは勘弁してほしいです)。