2007-08-13

ビクトリア301日目:ファイヤーパトロール。

 

 今日は午前中にフライトテストのスタンダードの復習をしました。 フライトテストといっても、RPP、PPL、CPLのフライトテストの採点基準のことです。 それぞれのライセンスによって求められる技量が異なります。 この3種類の免許の中ではCPLがもっとも難易度が高く、RPPの場合はかなり基本的なことがメインで、高度な技量までは求められていないようです。 例えば、短い滑走路に着陸することを想定とする「Short-field Landing」という着陸技術の基準はPPLの場合は指定されたタッチダウンポイントの+200/-50ftに着陸することが求められます。 これがCPLの場合には+100/50ftと幅がかなり狭くなります。 この他のマニューバでもすべてにおいてCPLはより高度な技術が求められています。 っと、こういう数字などを今朝復習しました。
 午後からはバイトでした。 今日は新しいラインクルーが初めて一人で働く日だったので、ちょっとだけ早く行って様子を見ました(アシスタントチーフインストラクターにお願いされていたので)。 いくつか忘れていたり、やり方が雑な点もありましたが、何事もなく無事に働いていたようでした。 今日もとても暇で、いつもの通り給油の他にはクラブハウスの掃除などをしていました。 途中でハンガーの外で草刈りをしていたら、クラブ内の放送で「ラインクルー、オフィスまで来てください。」と呼び出しがかかりました。 その声の主の教官に会うなり、「Are you ready?」と聞かれました。 はて、なんのこと?と思ったら、ファイヤーパトロールについてこいということでした。 夏の間だけ、ビクトリア周辺の森林で火災がないかを監視するためのファイヤーパトロールフライト業務をVFCが一任されてやっています。 通常、教官が飛行機の操縦をやって、ラインクルー(または他の学生バイト)が横に座って飛行エリアの森林から煙などが出ていないかを探します。 フライトは空港から南西の森林エリアで、高度は地上から300ftほどの低空で飛びます。 ビクトリアの生活用水の源であるSooke貯水湖のあたりを重点的に飛びました。 あいにく(幸い?)煙は見つかりませんでした。 煙が見つかったらコクピット内のGPSに表示されている緯度・経度を記録して、それを地上の事務所に連絡することになっています。 実際に一度他の教官達が煙を発見し、地上スタッフに連絡して、ヘリコプターが消火作業のために出動したそうです。 今日はこのパトロールで1時間ほど山岳フライトを楽しむ事ができました。 
 バイトの最後のほうは本当になにもすることがなくなってしまったので、飛行機の見回りも兼ねて、自分が教官になったときに使う教材のための写真などをぱしゃぱしゃ撮っていました。 これから時間があるときにそういう教材の準備を少しずつやっていこうかな〜と思っています。 出来上がった教材はまたサイトで誰でも見れるようにしていくつもりです。
 バイトの終わりにどこからかドーナツの匂いがしてきて、そのせいで無性にドーナツが食べたくなりました。 なので、バイトの後でドーナツ屋までわざわざ車を走らせてドーナツを買いにいってきました。 Maple Dipというやつがめちゃくちゃおいしかったです。 かなり甘かったですけど。

 今日の写真は着陸後にターミナルに向けてタクシーをするWestJetのB-737です。 手前にあるのがクラブの172です。 サイズは違えど、どちらも同じ飛行機です(笑)。

 明日から3日間ほどは訓練もバイトもないのでまたもや勉強を続けることになります。 精進あるのみです。 時間があえば、インド人学生の訓練フライトにでも同行しようかと考えています。

 ではまた明日。



(つづく)
 

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