2007-09-07

ビクトリア326日目:90度 & 90度。



 今日は朝8時からフライトでした。 今日もローカルエリアに飛んでいって、僕がまずSpiral diveからのリカバリーとSlipsのやり方をチーフインストラクターに教えました。 いくつかうまく行かなかった点がありましたが、まあまあできたかと思います。 その後でSteep turnのデモをもう一回やりました。 これは明らかに僕自身の練習のためです(笑)。 その後で60度のバンクを使ってターンする「キャニオンターン」のやり方と、60度バンクを使って最小半径で降下する「Minimum radius descending turn」のデモをやりました。 これらは昨日もやったのですが、右の席からやるキャニオンターンはかなり難しかったです。 でも、昨日の教訓を活かし、今日は一発で合格点をもらうことができました。 このキャニオンターンはPPLレベルではデモを見せてもらう可能性はあってもやり方を教えてもらうことはないかと思います(スクールや教官にもよるでしょうが)。 このターンは名前が暗示するとおり、峡谷(キャニオン)で最小半径でUターンしなければいけないときに使うマニューバーです。 ですから、マウンテンチェックライドの前などに練習することが多いです。 60度のバンクと60ノットで180度ターンをします。 60度のバンクを使うとストールスピードが上がるので、フラップを30度落として揚力を稼ぎながらターンします。 これで60Ktを保つとストールすることなくターンできます。 今日は訓練の最後に衝突防止のマニューバーを練習しました。 これは、万が一他の飛行機とぶつかりそうになった場合に急激に機体の姿勢を変えて衝突を避けるというものです。 飛行機にダメージがおきないようにVa(マニューバリングスピード)という速度までスピードを落とし、そこから急激に操縦桿をきります。 まずは左に翼をロールさせ、ほぼ90度まで傾けます(その間たった1秒ほど・・・笑)。 その後、間髪いれずに逆方向に90度ロールさせます。 そしてもとの姿勢に戻すというものです。 Va以下であればコントロールを思いっきり動かしても理論上は機体にはダメージが及ぶことはありません。 なかなか楽しいマニューバーでした。 チーフはさすがアクロバットもやっていただけあって、エレロンさばきがとてもシャープで正確です。 あんなふうに僕もいつかなりたいです。 

 今日の写真はウォークアラウンドで行なうプロペラの点検です。 表・裏を目視確認し、さらに素手で傷などがないかを触って確かめます。 冬であっても必ず素手で直に触って確認することが重要です。 ちょっとしたヒビでも高速で回転するプロペラにとっては致命的なダメージかも知れません。 

 明日は訓練は休みなので、勉強、そしてレッスンプランの作成をする予定です。 明日も忙しくなりそうです。

 ではまた明日。


(つづく)

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

こんばんは。
TCのある試験官で実地試験の際に受験生のノートをチェックしてスティープターンと実践的なスティープターンの使い方:キャニオンターンや衝突回避、ディセンディングスティープターンのノートが無いと不機嫌になる方がいます。
その辺りのノートを確り作っておいた方が良いと思います。

Youhavecontrol@gmail.com さんのコメント...

Aviatorさん

貴重な情報ありがとうございます。 どうやら僕も実地試験はCZBBでやる可能性が高いようです。 良いDFTEに当たると良いのですが。 中にはかなり嫌みったらしいことを言いまくる試験官がいるという噂も聞いています。 でも、ついこの前試験を受けたマイクの試験官はとても良い人だったらしいです(ピーターという人だったと思います)。

匿名 さんのコメント...

インストラクターのフライトテストはTCの試験官しか出来ないので民間のDFTEにあたる事はありません。
ピーター・コックスは数年前にTCの試験官になったばかりのこの地域では新しい試験官ですが大変良い感じの試験官で今までに不合格にされた人は何人も見た事がありません。
もしCZBBでフライトテストを受験するなら空域に慣れたりローカル知識などの情報収集が必要ですね。

Youhavecontrol@gmail.com さんのコメント...

Aviatorさん

そうですか。 感じの良い方なのですね。 その方に当たると良いのですが。

話によれば、慣れない空域で試験を受ける場合はその空域に完全に慣れている必要はないと聞いています。 試験の内容はその空域独自の手順を知っているかどうかによって判断されるべきものではないという考え方によるものだそうです。 とはいえ、最低限のことはおっしゃるとおり理解・精通しておく必要があると思います。 もしかしたら空域確認のためにフライトテスト前に一度CZBBに行くかも知れません。

いつも役立つアドバイスありがとうございます。