2007-09-24

ビクトリア343日目:“モノ”がない。



 今日は朝7時からバイトでした。 最近は日が昇るのがだんだん遅くなってきているので、家を出る6時45分頃はまだ外は薄暗い感じです。 真っ暗な中起床して身支度をするのは僕は嫌いです。 なんだか寂しい気持ちになります(笑)。
 今朝のバイトは暇な感じかと思いきや、いきなりたくさんの飛行機が一斉に戻って来たりしてなにかと忙しい一日になりました。 ラインの仕事は、朝はまずオフィスの鍵を開け、トイレの状態を確認し、ラジオを入れ、ハンガーの重い重いドアを開けます。 その後、巨大消化器を引っ張り出して来て燃料ポンプの横におきます。 その後、燃料ポンプから燃料のサンプルを取り、燃料に水や不純物が混じっていないかを確認します。 それが終わるとクラブ所有機12機すべてを回って燃料の量とオイルの量を確認します。 前日のラインクルーがしっかりしているやつだと朝の段階で燃料が足りない飛行機の数は少なくてすみますが、テキトウなやつだと多くの飛行機が燃料が足りない状態で朝を迎えていることもあります。 朝は早い人で8時から飛び始めるので、7時から8時までの1時間の間ですべての飛行機が出発できるように作業をしなければならないのでかなり忙しくなります。 今日は燃料をいれなければいけない飛行機が3機、オイルが足りない飛行機も3機あり、ばたばたとしたスタートになりました。 セスナ172/152はコクピットのすぐ前にエンジンが搭載されていて、カウリングの右前のところに写真のような小さな扉があってそこにオイルチェックの棒とオイルを流し込む口がついています(黄色のタブがそれです)。 くるくると反時計回りに回して引き出すと車のエンジンオイルチェッカーのような棒がでてきます。 車と違い、飛行機のオイルチェック棒にはオイルの量を示す数値が刻まれています。 この栓を思いっきり固くしめる学生が時折います(怒)。 夜の間に気温が下がると、オイルの温度が下がって空気が収縮するので、栓はますます固くなります。 バイトを始めたころは軍手を着用していなかったので、固くしまった栓を開けるときによく指の皮が剥けて血だらけになっていたものです(汗)。
 今日はバイトの後でビクトリアまで行ってきました。 ブーツを買おうかと思っていろいろ回りましたが、結局どこにも僕が欲しいようなブーツはおいてありませんでした。 そもそもビクトリアはモノが少ないんです。 ショッピングを楽しむような街ではないと思います。 その点日本はやっぱりいいです。 欲しいものは殆ど手に入るし、通販でも早ければ1,2日で手元に届きますから。 こちらではそんな訳にはいきません。 こういうときに日本を恋しく思ったりします(笑)。 とりあえずブーツはもうちょっと調べて、どこかに良い店がないかを探してみようと思います。 スニーカーでラインの仕事をするとハンガーのドアに足の指を挟んだりすることがあるのでとても危険なのでどうしてもブーツが必要なのです。 僕のドクターマーチンのブーツはいったいどこにいったのか不思議でなりません・・・。

 明日は夕方7時からPPLのグランドスクールにまた参加してきます。 CARs(航空法)はとても退屈なテーマですが、教官がときどき交える面白い話などを聞いているとそんなに飽きません。 自分が教えるならどういうふうに流れを作るべきかなどを考えながら聞いています。   

 ではまた明日。


(つづく)

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