2007-10-12

ビクトリア361日目:ドレッシー。



 今日は朝8時からフライトでした。 今日のフライトではサーキットを飛んで、主にPower-off 180 degree Accuracyと呼ばれるCPLレベルの飛び方の教え方やちょっとしたトリックについて教えてもらいました。 滑走路の真横(downwind leg)を飛んでいるときにエンジンが停まった場合を想定して滑走路のあらかじめ定めたポイントに着陸(接地)するというものです(許容範囲は+400ft/-50ftです)。 僕はいつもどちらかというと高めにアプローチしがちなのですが、そういう場合や、逆に低すぎる場合にどういうふうにしたらフィールドまでたどり着くことが出来るかということの見直しをやりました。CPLレベルでしかやらない手順をいくつかやりました。 今日のサーキットは忙しくて、離陸は滑走路09からで、そのあとで滑走路13に変更され、そして右サーキットから左サーキットに変更され、さらに滑走路20に変更され、さらに右から左へと変更され、ビクトリア空港のほぼすべてのサーキットパターンを飛んだような気がします(笑)。 最後のフルストップのときには滑走路13にアプローチをしていたら、滑走路上に他のセスナがいることが分かり、その飛行機は滑走路から出るかと思ったらまごついていて、すぐに管制塔から「Pick up and go-around(再度上昇して離陸をやり直しせよ)」という指示が出ました。 その時の管制官は僕が嫌いな、嫌みな管制官でした。 でも、彼は僕達に着陸許可を既に出していて、かなり遅くまでゴーアラウンドの指示を出さなかったので、僕たちが再度上昇しているときに「ごめんね〜」と無線でコールしてきました。 「なんだ、あいつでも謝ることあるんだ」なんて正直思いました(笑)。 チーフが、「問題ないです」と答えると、「ちょっとばたばたしててね〜」と返答が。 さらにチーフが、「ちょうど今日が(僕の)教官証明のフライトテスト前の最後のフライトだったので、良い練習になりました」と言うと、「そりゃよかった〜!」という返事が管制官から返ってきました(笑)。 本当は0.9時間でよかった飛行が、このゴーアラウンドのおかげで1.1時間にのびちゃいましたけど、よい思い出になりました。
 午後3時過ぎから、今度はソロで練習に言ってきました。 でも、あまり時間がなかったのと、燃料が少ない状態で離陸したこと、さらにはまた明日も練習できる時間があるので、結局1時間の短いフライトで終わらせました。 訓練エリアもそこそこ混んでいたので、あまり集中はできませんでした。
 夕方にはビクトリアのモールに買い物に行ってきました。 今日のフライトの後、ブリーフィングで主要なポイントの復習をしました。 最後に、「試験当日は綺麗な格好でおいで」と言われました。 PPLやCPLのフライトテストでは身なりまでは気にされないでしょうが、教官ともなるとプロフェッショナリズムが要求されるので、身なりもそこそこ注意しなければいけないそうです。 僕は日本から持って来た数少ない服を着回しているので、1年が経つ今頃は本当に酷い格好をしています(笑)。 なので、今日はモールで綺麗なボタンシャツと綺麗なチノパンを買ってきました。 チーフは「ドレッシーなシャツを着ろ」と言っていたので、ちょっとこぎれいなシャツを買いました。 これで当日の見た目の準備はばっちりです(笑)。

 今日の写真はこの前ハンガーにあったセスナ206についていたGarmin G1000のエンブレムです。 この前、セスナ206のG1000の使い方をチーフに少しだけ見せてもらいましたが、かなりすごいです。 あれを使いこなせたらフライトはかなり快適に、安全に、そして正確に行なうことができるんだと思います。 時代はGPS時代に変わりつつあります。

 明日は午前中にフライト、午後からはブリーフィングの練習、夕方からはCPLのグランドスクールを見学に行きます。 まだ後少し忙しい日々が続きます。


 ではまた明日。


(つづく)

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