2007-12-01

ビクトリア411日目:図画工作。



 今日は午前中バイトに行ってきました。 今朝は車のガラスがめちゃくちゃ凍り付いていました。 最低気温はマイナス3度ということで、いろんなところで凍結が見られました。 飛行機も例外ではありません。 昨晩ナイトフライトをしたと思われるセスナ152が1機、ランプに取り残されていました。 案の定、翼をはじめ、機体のあらゆるところが凍結していました。 まずはハンガーの中の飛行機をすべて外に出し、それからその凍結があった飛行機をハンガーに入れ、氷を融かすde-icing fluidという液体を翼などに吹きかけて氷を溶かしました。 凍結した状態で飛行機を飛ばすことは航空力学上の理由でとても危険です。 さらに、氷を融かさずにフライトすると航空法違反にもなります。 安全のための法律だと思います。 凍結がある飛行機をハンガーに入れると、ハンガー内は外よりも気温が高いし風がないのであっという間に氷は融けてしまいます。 そうしている間に、ほんの30分前に外に出した飛行機の翼にはうっすらと氷の膜が張り始めるではないですか。 まさにいたちごっこ状態です(笑)。 今日はたくさんの飛行機にde-icing fluidをかけました。 ただでさえ天気がよくてフライトの数が多くて忙しいかったので参りました(笑)。
 今日のバイト中、アシスタントチーフのマーセルが現れて、「お願いがあるんだけど」と言ってきました。 彼がこのフレーズを言うときはだいたい無理難題を課してくるときです(笑)。 明日、明後日にビクトリアでは最高25cmの積雪が予想されています。 そのため、余っている木材で雪かき用の簡易ショベル(スコップ)を作れというのです。 簡単な図を紙に書いてもらいましたが、聞いたことがない言葉がぽんぽんと出てくるのでちょっと戸惑ってしまいました。 幸い、去年だれかが作ったショベルがあったので、それを参考に道具部屋に籠って作ってみました。 糸ノコとのこぎりで材木を切り、ねじで固定し、テープを巻いて出来上がりです。 予想よりも上手にできましたが、果たして雪に耐えれるかどうかは分かりません(笑)。 とりあえずはマーセルに合格点をもらったのでよかったです。 あとはトラクターの先端にこれまた鉄製の大きなショベルを取り付け、プラウワーという路面の雪を吹き飛ばすローラーみたいなのの試運転もし、これで雪対策はばっちりのはずです。 果たしてどれくらいの雪が降るのか。 楽しみです。 ちなみに積雪警報が発令されています。
 バイトの後でサイクリングに行ってきました。 体は疲れていましたが、1時間だけLSDの心拍で走ってきました。 ちょうど20キロ走りました。 心拍を固定して走るので全然スピードが出せません。 これが運動を続けて体が慣れてくると同じ心拍数でも速い速度(高い負荷)で走れるようになります。 っというのが理論上の話です(笑)。

 明日はクラブで「Down But Not Out」というタイトルの講演会があります。 Down墜落Out死亡ということです。 「墜落しても死なない」というのが和訳になるでしょうか。 航空救助隊の現役隊員がカナダでの探索救助の現状やサバイバルテクニックなどを教えてくれるそうです。 明日はその講演を聞いてこようと思っています。 ビデオに録画できないか試そうかと思っています。 あとはグランドスクールの配布資料も作らなければいけません。 あっという間に明日から12月です。 あんまり時間がありません。

 今日の写真はいつも空港に停まっているピューロレーターという物流会社のボーイング727です。 いつもはピューロレーターのロゴのペイントなのですが、おとといだけ真っ白のペイントになっていました。 新しい塗装を施すための下地かも知れません。

 ではまた明日。


(つづく)

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