2008-02-01

ビクトリア472日目:121.9MHz。



 今日はフライトがない予定だったので、午前中にクラブに行って、明日以降のフライトのための勉強をしました。 これからすぐにナイトフライトをやる生徒が一人いるので、そのために必要な訓練の内容をリビューしました。 あと、訓練を始めたばかりの生徒の訓練の進め方や、次にやらなければいけない内容を確認しました。 ラウンジで勉強をしていたら、「もう教官の資格を取ったんだろ? まだ勉強するのか?」と冷やかされました。 まだまだ勉強しますよ〜〜! 勉強していないと不安になりますから(笑)。

 明日のフライトの準備もできたし、家に戻って昼ご飯を食べてグランドスクールの準備をしようと思ったら携帯がなりました。 電話の相手は同僚の教官マイク。 ラウンジから外を見ながら電話をしていたら、電話をかけているマイクがすぐ外にいました。 「今から生徒と飛びに行かなきゃいけないんだけど、次のフライトまでに戻れそうにないから、代わりに次のフライトを飛んで来てくれない?」と頼まれました。 もちろん答えはYESで、すぐにその生徒のPTRを見て、今までなにをしてきたかを確認しました。 ソロに出る直前のようで、サーキットの練習をしてほしいということでした。 フライトまでは1時間ほどあったので、家に戻ってサンドイッチを食べ、またクラブに戻りました。

 今日の生徒はケベックのフランス語圏から来た生徒でした。 英語を聞いているとフランス人の英語のように独特のアクセントがあります。 一番わかりやすい特徴は「H」の音を発音しないことでしょう。 「Holding short(ホールディングショート)」が「Olding short(ールディングショート)」となっていました。 面白いですね。 

 フライトの準備をし、簡単にブリーフィングをして飛行機に乗り込みました。 タクシー許可をもらうためにいつもならクリアランスデリバリーという周波数に無線で呼びかけますが、今日はクリアランスは閉じていたので、代わりにグランド(121.9MHz)にコールしました。 ところが、何度コールしても返答がありません。 「無線機の故障か?」と思い、とりあえずフライングクラブの周波数にコールして無線の聞こえ方チェックをお願いしました。 すると「ちゃんと聞こえるよ」という返事が。 ATISもちゃんと聞こえているし、おかしいな〜と思い、あえて閉じているクリアランスデリバリーにコールしてみました。 すると、「今グランドの周波数がブロックされているから、このままこの周波数で交信してください」と言われました。 管制官の話では、管制塔の下あたりで作業していた飛行機からの電波が121.9MHzを妨害しているようだということでした。 おかげで地上にいる飛行機はすべて停まったまま(移動許可がもらえないから)。 燃料トラックも停まったまま。 着陸してきたエアカナダジャズのCRJも誘導路で停まったままでした。 そのときタクシーで来ていたのは僕たちだけ(笑)。 おかげですいすいと楽にタクシーさせてもらいました。

 フライトそのものは上手に飛んでいました。 高度が上下したり、サーキットがきれいな長方形を描けていなかったりしましたが、どうしてそうなるかの理由がちゃんとわかったので、それを指摘したらかなりマシになりました。 今日は風が18ktと結構強めでしたが、風向は問題なかったのでちゃんとした訓練ができました。 この生徒は僕の教え方とは違う教え方を受けていたようで、タッチアンドゴーの際の手順がちょっと違っていました。 それは後から彼の担当教官と話をしてわかりました。 教官によって教え方が微妙に違うので、できれば一人の教官とずっと飛んだ方が効率は良いように思います。 いつもそういうわけにはいきませんけどね。

 今日の写真は昨日買った水筒(左)と今まで使っていたプラスチック製の水筒(右)です。 今日クラブに持って行ったら教官連中の注目の的になりました。 チーフが冗談で、「赤ちゃんの哺乳瓶みたいな飲み口にできたらかっこいいのになぁ〜!」と言っていましたが、実はこのボトルのメーカーはオプションのアクセサリーでそういうのを作っているみたいです(笑)。 

 明日はフライトが2本入っています。 明日も頑張るぞ〜。

 ではまた明日。


(つづく)

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