2008-01-08

ビクトリア449日目:パッキング終了。



 今日は午前中に洗濯をして、日本に帰るための準備をしました。 今朝になって、今までずっとベッドの下に片付けておいたバックパックを取り出したら、ホコリにまみれていました。 よく考えたら、最後にこのバックパックを使ったのは2006年の年末にアメリカに行ったときです。 それ以来ずっとベッドの下にほったらかしにしておいたので、えらい状態でした。 
 
 いつもパッキングをすると、あれもこれもと余計なものを入れてしまいます。 今回は本当に必要なものだけを入れました。 実家に戻れば少しは服がおいてあるからそんなにたくさん持って帰る必要もないと思ってのことです。 

 午後からはクラブに行き、マイクとセスナ172Rのチェックアウトフライトに行ってきました。 この172Rは「wet wing」と呼ばれ、燃料が翼の中に直に入っています。 他の172や152は翼の中に燃料タンクが入っていて、その中に燃料が入っています。 なんでも、このウェットウィングを採用した当初は、構造上の理由で翼の中にある不純物が見つけにくかったらしく、それが原因で事故が起きたそうです。 裁判沙汰などに今後ならないようにと、不純物を確認するための「ドレイン」と呼ばれる燃料のサンプルをとる穴が翼の下と胴体の下に計13個もあります(笑)。 他の172や152には基本的に3つしかドレインはありません。 ウォークアラウンドではこの穴すべてから燃料を少量取って、燃料の色や不純物の有無を確認します。

 今日はビクトリアを離陸して、ローカルエリアでスローフライトやストール、スティープターンを少しやり、その後でダンカン空港に行ってサーキットをやりました。 最初の着陸ではおそらく3回くらい接地したと思います。 機体の重さや操縦の感覚、フレアのタイミングなどがうまくいかなかったので、バウンスしました(笑)。 あんなにひどい着陸はかなり久しぶりでした。 ちょっとショック・・・(笑)。 途中でマイクと操縦を交代し、マイクも練習をしました。 二人で1時間ちょっとの楽しいフライトができました。 

 今日の写真が172Rのコクピットの写真です。 写真の真ん中の上のほうにアナウンシエーターパネルが見えます。 ここに警告メッセージがでます。 今日は「fuel low」という警告が出ていました(実際には燃料は十分あったのですが)。 とても快適で、静かで、速く飛べる良い飛行機だと思いましたが、操縦桿は他の172よりもかなり重く感じました。 減速させるのも結構大変だと感じました。 燃料のブーストポンプを使ってプライムしたりする独特の手順でしたが、予想したよりも簡単でした。 最後の着陸はまあまあうまくできたので、あと1,2回乗れば慣れると思います。 計器もラジオもきれいだし、少しだけプロフェッショナルパイロットになったような錯覚に陥りました(笑)。

 さて、明日は午前7時のフェリーでビクトリアを後にします。 午後1時半発のエアカナダで日本に帰ります。 日本にいる間はあまりブログを更新できないかもしれませんが、できる限り時間があるときに更新しようと思います。

 それではまた。



(つづく)

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

行ってらっしゃい!
ゆっくりと体と精神を休めて、帰って来たら始まる新しい生活に鋭気を養って来て下さい。
帰って来たら、またゆっくりと話しましょう!

Youhavecontrol@gmail.com さんのコメント...

canadian pilotさん

どうもありがとうございます。 一足お先に日本に戻ってきます! カナダに戻ってくる頃までには例の件がうまくいっているはずです。 なにかあればまた連絡ください。 またお話できるのを楽しみにしています。