2008-01-07

ビクトリア448日目:急遽、山へ。



 今朝はチーフに新人教官研修を受けました。 VFCの教官として知っておかなければいけないことをいろいろと説明してもらいました。 生徒をフライトに送り出すときのディスパッチシートの書き方、注意すべき点など、既に知っていることも含め、いろんなことを教えてもらいました。 今日は写真のようなクラブでの様々な事柄の処理方法やクラブの方針が書かれた冊子を渡されました。 暗記しろとまではいわれませんでしたが、質問を受けた時にどこを見れば答えが書いてあるかがすぐに分かるように勉強しておくように言われました。 今晩、早速読んでみましたが、そんなには難しくなかったのでちょっと安心しました。
 
 今日のオリエンテーションが一段落したとき、教官のブラッドが、「今日はなんか予定あるの?」と聞いてきました。 「このオリエンくらいだけど?」というと、「それじゃにいくから一緒にくる?」と誘ってくれました。 CPLの訓練を始めた、僕と一緒にラインクルーをしていたクリスがマウンテンチェックライドのためにホープ・リロエット方面に行くというのです。 僕は最近鼻づまりがひどくて、それが高度をあげて飛ぶと頭痛などにつながることがあるので、大丈夫かな〜とも思ったのですが、せっかくの機会だし、鼻も今朝の段階ではす〜す〜と通りがよかったので、同行させてもらうことにしました。 チーフも、「ブラッドの教え方を見学してくるといいよ」と言って快く送り出してくれました。

 僕はあくまでブラッドの教え方を見せてもらうつもりだったので、フライトそのものにはいっさい口を挟まずに後ろに座っていたのですが、窓から見えた今日の天気は山に行くような天気ではなかったと思いました。 南ジョージア海峡を超えるときでも、向こう岸にたどり着くまでに雲の下まで高度を落とさざるをえなかったので、一時海の上で1000フィートほどまで高度を下げました。 「おまえはちゃんと泳げるか?」と冗談で聞かれましたが、エンジンが止まった場合のことを考えると、1000フィートで海の上を飛ぶというのはできれば避けたいものです。 さらに、本土に上陸したあとも、せいぜい1500フィートまでしか上がず、次第に視界も悪くなってきました。 チリワックの南側でぐるぐると上昇旋回しながら高度を9500フィート付近まであげ、ホープまで行けるかどうかをみてみましたが、やっぱり無理でした。 結局チリワックに着陸し、アボツフォードでタッチアンドゴーをしてビクトリアに戻ってきました。 今日のフライトで天気を読むことの難しさや、悪い天気に遭遇した場合にできる対処法のオプションなどについていろいろと再確認することができました。 ブラッドはどんなときでも冷静で、常にジョークを飛ばすような気さくな教官です。 僕もあんなに落ち着いて指示を出せるような教官に早くなりたいものです。

 日本帰国まであと二日となりました。 今日、ようやく帰りの準備を少しだけ始めました。 でも、服とかはまだなんにもパッキングしていません。 明日は朝から洗濯をして、服をバックパックにつめる予定です。 火曜の朝にバンクーバー空港になるべく早く着くようにするために、当日の朝は午前7時発のフェリーに乗って空港に向かう予定です。 そのためのバスの予約をすべきか、それともフェリーの中でバスに乗るという方法でいくべきか。 どっちにしようかまだ迷っています。 明日の午後からは今度こそ172Rのチェックライドをする予定です。


 ではまた明日。


(つづく)

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