2008-02-05

ビクトリア476日目:ベテランパイロット。



 今朝はラインクルーの真似事で朝7時から12時まで手伝いをしてきました。 12時からフライトに出かけ、さらにその後すぐにフライトに出かけたので、結局今日もお昼ご飯を食べる時間がありませんでした。 でも、4時過ぎから5時半くらいまでの間に小休憩が取れたので、その時間にお昼ご飯を食べました。 

 今日は雪がぱらつく天気で、朝7時の段階で気温はマイナス2度でした。 de-iceしないといけない飛行機が4機ほどあって、さらにメンテに入る飛行機があったり、メンテが終わった飛行機があったおかげで、飛行機を頻繁にハンガーに入れたり出したりしていました。 タイヤが付いているとはいえ、セスナ172で1トンほどの重さがあります。 そんな機体を小柄な僕が押したり引っ張ったりするのはなかなか体力が要ります。 しかもエプロンエリアは地面が完全に水平ではなく、ちょっと上り坂があったりするともう大変です(笑)。 今日はたくさん飛行機を押したり引っ張ったりしたせいで太ももの前の筋肉が疲れてしまいました。 最近自転車に乗っていないので、足の筋肉が落ちているように思います。 また乗らないと・・・。

 今日も3本フライトしました。 今日はローカルエリアにはいかず、ずっとサーキットをしていました。 天気があまりよくなく、雲が低かったのが主な理由です。 サーキットを飛んでいても雲がところどころに点在していて、避けながらフライトをつづけました。 1本目は日中のサーキット。 ファーストソロにもう少しで送り出す予定の生徒です。 無線通話やサーキットの飛び方がもうちょっと落ち着いて来たらソロに出せると思います。 3本目はナイトサーキット。 今日も暗闇の中を飛びましたが、やっぱり着陸が難しいようでうまくいきません。 着陸がちゃんとできるようにならないとこちらもソロには出せませんから、次は日中にサーキットをして、着陸がちゃんとできるようになるまで夜のフライトはお預けにしようかと思います。 

 今日の2本目のフライトは172Rのチェックライドだったのですが、今日の生徒さんはPilatus PC-12というタービン機を飛ばしている機長さんでした。 免許を見せてもらったら、取得可能な免許やレーティングはほぼすべて持っているという感じの方でした。 書類を見て、「もしかして自信満々で気が強くてクセのある人(ベテランパイロットに多いタイプ)じゃないかな〜」と不安に思っていたのですが、実際会ってみたらなんとも穏やかで親切そうな人で安心しました。 チーフが既に良く知っている方らしかったので、チェックライドとはいえ、サーキットを3回やっただけで終わりました。 腕前はもちろん完璧(笑)。 チェックリストなどもちゃんと注意深く確認しながらやっていたし、僕のいうことにも耳を傾けてくれていたし、なにより操縦の腕がよく、僕が指摘すべきことなど一切ありませんでした。 フライトの途中でピラタスの話やご家族の話をしてもらうことができました。 息子さんもPC-12の副機長をしているそうです。 今度ピラタスでビクトリアに来る予定があるらしく、そのときは飛行機の中を見せてくれるといっていました。 ATPLを持っている経験豊富なベテランパイロットでも夜の山岳地帯を飛ぶときは怖いと感じることがあるといいます。 我々が小型機で行っているようなタクシー中の計器チェックなども同じようにピラタスでもやっているそうです。 サイズは違っても、飛び方の基礎やパイロットの気持ちはやっぱり同じみたいです。

 明日はちょっと遅く11時からフライトが3本連続であります。 明日も頑張ろうと思います。 でも、恐怖警報が出ているので、フライトできないんじゃないかとちょっと心配しています。 先週もそうでしたが、数日飛べる日が続くと、すぐにまた飛べない日が入ってきます。 天気相手の商売なので仕方ないといえば仕方ないんですけどね。

 今日の写真は引き続きバンケットの写真です。 食事会が始まる前のカクテルパーティーです。 正直なところ、僕はこういう社交の場はあんまり得意ではありません。

 ではまた明日。


(つづく)

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

恐怖警報(笑)何がこわいのかと思っちゃいました。