2007-08-23

ビクトリア311日目:飛行訓練。



 今日は午前中に訓練がありました。 今朝も雲が多く、シーリングが低い状態でしたが、午後にかけて少しずつ改善していって、昼過ぎからは雲一つない快晴となりました。 本当に不思議な天気が続いています。
 今日はグランドブリーフィングをするという話だったのですが、クラブについて、ブリーフィングを受ける準備を2階の教室で済ませてから1階のオフィスに下りて行ったら、チーフが、「準備はいいか?」というので、「(ブリーフィングを受ける準備は)いつでもOKです」というと、「今日はどの飛行機だっけ?」というので、「え?」となってしまいました(笑)。 彼はフライトに行くつもり満々だったようです。 ということで、急いでトランスポンダーコードを電話で入手し、飛行機の点検をしてフライトに出かける事になりました。
 今日はローカルウエストに飛んで行き、Range and Endurance, Slow Flight, Stall (power-on, power-off)の教え方をレクチャーしてもらいました。 Range and EnduranceではMaximum rangeとMaximum enduranceという手段を勉強します。 Rangeとはつまり「距離」のことで、与えられた燃料でなるべく遠くまで飛ぶための知識やテクニックを学習します。 一方、Enduranceとは「滞空時間」のことで、与えられた燃料でなるべく長い時間飛行するためのテクニックを学習します。 これらは決まった速度やエンジンセッティングなどがないので、フライトをしながら簡単な実験をします。 正直、僕がPPLを取ったときにこれをやった記憶はありません。 もしかしたらやっていないのか、やったけど忘れているのかも知れません。 なにはともあれ、グランドブリーフィングで学んだ通りの実験をやってみると、ブリーフィングで学んだとおりの実験結果がでるから不思議です(Slow flightとstallについてはまた今度書きます!)。 今日は1.3時間の飛行訓練になりました。
 訓練から戻って来て、昼ご飯を食べた後に今日のレッスンの復習をしました。 明日は、今日教えてもらった内容をそのまま僕がチーフにレクチャーすることになります。 今日はフライト中の会話を録音できたので、それを聞き直しながら明日のフライトの用意をしました。 ニーボードに挟んでおくフライト中のレクチャー内容を書いた紙を用意し、それを元にイメトレを何度かしました。 今回は前回よりはましなレクチャーができそうな予感がします。
 
 ということで、明日はお昼からフライトがあります。 明日のフライトの後は次回の訓練までまた数日時間が開いてしまうので、その間はまた筆記試験の準備をすることにするつもりです。 いよいよ勉強も正念場という感じです。

 今日の写真はクラブのハンガーに停められていた、ウィンドシールドが取り外されたC-152です。 「Not ready for flight(まだ飛べません)」なんて紙が貼られています。 こんなことをしている暇があるならさっさと直せよ、メカニック!というのが正直な感想ですが、これを見たときは思わず笑ってしまいました。 窓枠の左右に白いホースが見えますが、それは翼内にある燃料タンクから燃料をエンジンに送るための燃料ホースです。 こんなチャンスがないとホースを見かけることはあまりありません。

 ではまた明日。


(つづく)

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

お疲れ様です。先日VFCにお邪魔した時にカウンター越しにハンガーが見えたのですがこの水色と白のC152の所に新しそうなウィンドシールドが置いてあったので既にパーツが来ていて直ぐに直るのかと思っていましたが、まだ直っていなかったのですね。
Ex10はクラス1インストラクターによって教え方が色々ありますがインストラクターレーティングの試験に合格すると言う観点からすると難しくするのも簡単にするのもインストラクター(本人)次第です。インストラクターガイドを見れば高々1ページ半のエクササイズです。グランドでは難しい航空力学の話題には出来るだけ触れずに簡単に説明しましょう。依然S+Lの A/S Various A/S です。

Youhavecontrol@gmail.com さんのコメント...

Aviatorさん

 どうもお疲れ様です。 新しいウィンドシールドの件、よくご存知ですね。 おっしゃるとおり、新しいのは届いているようですが、僕が知る限りではまだ取り付けは終わっていないように思います。 今日あたりに作業しているのかも知れませんが。 
 Ex.10を簡単に教えるという点ですが、おっしゃるとおり難しい知識はグランドスクールに任せてしまえばよいというのがトランスポートの考え方だそうですね。 ところで、「依然S+LのA/S Various A/S」とはどういう意味ですか? A/Sはairspeedだとは思いますが、S+Lの意味がよくわかりません。