2008-01-06

ビクトリア447日目:初出勤。



 今日、初めて制服を着てクラブに出勤しました。 実に約1年3ヶ月ぶりにネクタイをしめました。 ネクタイをすると気分が引き締まるので元々ネクタイをするのは嫌いではありません。 クラブに支給されたネクタイはクリップでぱちっ!と留める簡単なやつです(笑)。 クラブの教官の制服は、濃紺のシャツに黒(または濃紺)のネクタイとなっています。 なぜこの色の組み合わせになったかには諸説あるそうですが、このシャツになる前はポロシャツだったそうです。 それから比べればだいぶプロフェッショナルに見えるのではないかと思います。 パイロットシャツというと必ず肩に肩章(と呼ぶんでしょうか)がついています。 ここに何本線があるかで副操縦士(3本線)なのか機長(4本線)なのかが分かるようになっています(この他、色も関係があるそうです)。 僕のシャツにも肩章をつけるためのフラップはついていますが、特に線はありません! ズボンはジーンズ以外であれば何を着てもよいことになっています。 僕はなるべく綺麗めなチノパンを履くことにしました。 日本に帰ったら仕事着に出来る服を入手しなきゃいけないなといろいろ考えています。
 
 今日は昨日の書き込みに書いたとおり、セスナ172R型機のチェックアウトのための小テストをやりました。 他の172や152とは微妙にスピードの数値が異なります。 3種類の飛行機のスピードの規定値を全て覚えるのは結構大変です(笑)。 絶対に知っておかなければいけないのは失速速度やBest rate/angle of climbのスピードなどです。 172NやPのスピードとほぼ同じですが、微妙に違うところがあります。 一番違うのはエンジンRPMの設定だと思います。 172NやPでは2,300回転/分付近で巡航しますが、172Rでは2100回転/分ほどで巡航します。 それでいて巡航速度は他の172よりも速いそうです。 3つの車輪がすべてウィールパンツというカバーで覆われているので、それだけでスピードが数ノット速くなります。

 172Rにはアナウンシエーターパネルというパネルがあって、燃料ポンプやバキュームポンプといった主要コンポーネントに異常が生じるとパネルにカラフルな警告灯が表示され、パイロットの注意を引く仕組みになっています。 また、オートパイロット機能が備わっているので、手を離しても同じ方角に飛行機が自動で飛ぶようになっています。 こういう点がたとえセスナ172であっても最近の旅客機に少しだけ似ていて、パイロットの興味をおおいにそそってくれます。

 さ〜飛ばしに行こう!と思ったら、誰かがオンラインで172Rを予約してしまったので、結局今日は飛ばさずに終わりました(笑)。 ということで、明日のチーフとのオリエンテーションが終わってから飛ばすか、または日本から戻って来てから飛ばすことになりそうです。 

 今日の写真は僕が2006年の10月15日に日本を発った時に乗って来たエアカナダのボーイング767型機です。 今回も767のようです。 まったく同じ機体になる確立は1/31のようです。 席はもちろん窓側です(笑)。 残念ながらエンジンの後ろ側の席なので、若干エンジン音でうるさいとは思いますが、中央席よりはましかなと思っています。

 明日はクラブでチーフから書類や様々な手続きなどについてのオリエンテーションを受けてきます。 それが終わったらそろそろ帰国の準備を始めます。 

 ではまた明日。


(つづく)

0 件のコメント: